Meta Reality Labs、大規模なレイオフと続く赤字
Metaのバーチャルリアリティ(VR)部門であるReality Labsが、2025年に191億ドル(約2.8兆円)もの巨額な損失を計上したことが明らかになりました。これは2024年の177億ドル(約2.6兆円)の損失を上回るもので、同社は先日、Reality Labsの従業員を約10%(約1,000人)削減したばかりです。第4四半期だけでも、Reality Labsは62億ドル(約9,000億円)の損失を出し、同期間の売上高9億5,500万ドル(約1,400億円)を大きく下回っています。年間売上高は22億ドル(約3,200億円)でした。
Zuckerberg CEOの展望と戦略転換
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、この厳しい財務状況にもかかわらず、VR事業に対する楽観的な姿勢を示しています。同氏は、今後Reality Labsの投資の大部分をメガネとウェアラブルデバイスに振り向け、VRプラットフォーム「Horizon」のモバイルでの成功、そしてVRエコシステム全体の収益性向上に注力していくと述べました。しかし、2026年も損失は2025年と同程度になると予想しており、「今年が(損失の)ピークになる可能性が高い」としながらも、赤字は継続する見込みです。
VRからAIへのシフトと高まる懐疑論
Metaが2021年に「メタバース」への大規模な方向転換を発表して以来、その戦略には一貫して懐疑的な目が向けられてきました。約5年が経過した現在もその懐疑論は払拭されておらず、VR事業の赤字が続く中、MetaはVRからAIへのシフトを加速させています。実際、同社は複数のVRスタジオの閉鎖を計画しているほか、オフィスワーカー向けVRスペースとして提供していた「Workrooms」アプリのサポート終了も発表しています。これらの動きは、VRに対するMetaの関心が薄れていることを示唆しており、VR事業の立て直しに向けた具体的な道筋は依然として不透明です。
