デモの概要と低調な参加者数
2026年2月8日、サンフランシスコで「億万長者を支援する行進」が開催されましたが、その参加者数は驚くほど低調でした。サンフランシスコ・クロニクル紙の報道によると、集まったのはわずか約36人。これに対し、皮肉を込めた反デモ参加者が約12人おり、さらにはデモの参加者数をジャーナリストの数が上回る場面も見られました。
デモの詳細と背景
今回のデモは、AIスタートアップ「RunRL」の創設者であるデリック・カウフマン氏が主催しました。彼は事前に「数十人程度」の参加を予想していましたが、その予想は的中した形です。デモ隊は「ジェフリー・ベゾスを愛している」や「微妙な議論を看板に書くのは非常に難しい」といったメッセージが書かれたプラカードを掲げていました。
このデモの本来の目的は、提案されている「億万長者課税法案」に抗議することにありました。この法案は、カリフォルニア州在住で10億ドル以上の資産を持つ富裕層に対し、一度限り総資産の5%を課税するというものです。
主催者の見解と論争
主催者のカウフマン氏は自身は億万長者ではないものの、メディアに対し「カリフォルニア州は、不法入国者にも健康保険を提供する唯一の州だと私は信じています。おそらく、これは提供すべきではないでしょう」と述べました。この発言は、不法移民への医療提供に関する議論を巻き起こしており、実際には14州が不法移民に医療を提供しているとの指摘もあります。
州政府の反応
億万長者課税法案について、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、もし法案が可決されたとしても拒否権を行使する意向を表明しています。この動きは、同法案の実現可能性に大きな疑問を投げかけています。
IT業界と富裕層課税の議論
今回のデモは、IT産業の中心地であるカリフォルニア州における富裕層課税という重要な政策論争を浮き彫りにしました。AIスタートアップの創業者がデモを主催したことは、技術革新を推進する起業家層が、資産課税に対して強い懸念を抱いていることを示唆しています。これは、富の再分配と経済成長のバランスという、IT業界を含む社会全体で議論すべき課題を提示しています。
元記事: https://techcrunch.com/2026/02/08/san-franciscos-pro-billionaire-march-draws-dozens/
