Sophia Space、革新的な宇宙コンピュータをデモするため1000万ドルのシード資金調達

概要

Sophia Spaceは、革新的な冷却技術を使用した宇宙コンピュータの開発に取り組む新興企業です。同社は最近、Alpha FundsやKDDI Green Partners Fundなどの投資家から1000万ドルを調達し、この資金を使って地上での実証実験を行い、2027年または2028年の初頭には軌道上でもその効果を確認する計画です。

宇宙コンピュータの冷却問題

NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏は最近の決算発表で、宇宙空間でのデータセンターやコンピュータの冷却が大きな課題であると指摘しました。宇宙空間では気流がないため、伝導によって熱を放出するしかありません。

Sophia Spaceの技術

Sophia Spaceは、カリフォルニア工科大学(Caltech)の太陽光発電プロジェクトから技術を借用しています。このプロジェクトでは、地球に電力を供給するために軌道上に設置する太陽光パネルを備えたサブミリ波レーザーを使用した送電システムを開発していました。

Sophia Spaceは、このプロジェクトから得た技術を利用して、1メートル×1メートルの面積を持つソーラーパネルとサーバーラックを組み合わせた「TILES」というモジュール型コンピュータを開発しました。これにより、パッシブな熱拡散器を使用して冷却を行うことが可能となりました。

将来の展望

Sophia Spaceは、この技術を用いて2030年代には50メートル×50メートルの大規模な宇宙データセンターを建設する計画です。同社CEOのRob Demillo氏によれば、従来型のシステムよりも効率的な設計により、1メガワットの計算能力を持つことが可能になるとのことです。

パートナー企業

Sophia Spaceは、地球観測衛星やミサイル警告・追跡システムなど、大量のデータを生成する宇宙機器メーカーと提携することを目指しています。Demillo氏は、「衛星業界の秘密は、これらのセンサーが生成する膨大なデータのほとんどを捨てていることです」と述べています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/26/sophia-space-raises-10m-seed-to-demo-novel-space-computers/