メモリ不足が10年以上ぶりのスマートフォン出荷台数の大幅減少を引き起こす可能性

コンピュータとデータセンター向けのAI需要増加により、RAMの供給が逼迫し、その価格が上昇している。この状況を受け、調査会社IDCは今年のスマートフォン出荷台数が12.9%減少すると予測しており、これは過去10年以上で最大の年間減少率となる可能性がある。

市場への影響

IDCのシニアリサーチディレクターNabila Popalは、「メモリ不足は一時的な低下を超えており、市場全体が構造的に再設定される」と述べている。「これは長期的なターゲットマーケット(TAM)、ベンダーの状況、製品ミックスを根本的に変えるものだ」。

価格上昇と業界動向

  • IDCは、平均小売価格が14%上昇し、今年の平均販売価格が523ドルに達すると予測している。
  • 低価格帯のスマートフォン製造が経済的に不可能になる可能性がある。
  • 中東とアフリカでは出荷台数が20%以上減少する見込み。
  • 中国やアジア太平洋地域(日本を除く)でも10.5%から13.1%の減少が予想される。

供給と需要のバランス

IDCは、RAM価格が2027年中頃に安定化すると予測している。一方で、Counterpointはプレミアムスマートフォンがこの変化に対してより耐性があるものの、200ドル以下のスマートフォンセグメントでは20%の減少が見込まれると指摘。

業界からの警告

Nothingの共同設立者兼CEO Carl Peiも今年のスマートフォン価格上昇を警告。「ブランドは、30%以上の値上げかスペックダウンという選択を迫られている」と述べている。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/27/memory-shortage-could-cause-the-biggest-smartphone-shipments-dip-in-over-a-decade/