はじめに
マイクロソフトは、最新版のWindows 11 Media Creation Tool (MCT) がWindows 10 22H2搭載PCで正しく動作しない問題を報告しました。このツールは、Windows 11のクリーンインストールやアップグレードに不可欠なユーティリティです。
問題の詳細
マイクロソフトは、Windowsリリースヘルスダッシュボードの金曜日の更新で、2025年9月29日にリリースされたWindows 11 MCTのバージョン26100.6584が、Windows 10デバイスで期待通りに動作しない可能性があると述べました。
具体的には、MCTが予期せず終了し、エラーメッセージが表示されないという症状が発生します。
同社は現在、この問題の解決に取り組んでおり、将来のアップデートで修正がリリースされる予定です。
回避策
一時的な回避策として、マイクロソフトはユーザーに対し、x64デバイス用のディスクイメージ (ISO) をマイクロソフトのサイトから直接ダウンロードするよう推奨しています。
ARM64デバイスにおける追加の問題
さらに、Windows 11 Media Creation Toolは、ARM64プロセッサを搭載したWindows 10 PCでは現在サポートされていません。
2週間前には、Windows 11 25H2のロールアウト後、MCTユーティリティがARM64デバイスで動作しなくなり、「何らかの問題が発生しましたが、このツールをPCで実行できません」というエラーメッセージが表示されることが確認されています。
背景と関連情報
この問題は、Windows 11 25H2 (Windows 11 2025 Updateとしても知られる) が9月30日に一般提供が開始された直後に発生しました。このアップデートは、Windows 11 24H2と同じプラットフォームリリースを共有するマイナーアップデートであるため、イネーブルメントパッケージ (eKB) を介してインストールされます。
また、Windows 11 25H2のロールアウト後、マイクロソフトはBlu-ray/DVD/デジタルTVアプリケーションでDRM保護されたビデオの再生時に問題を引き起こしていた既知の問題を「部分的に」解決したと発表しました。このバグはWindows 11 24H2およびWindows Server 2025システムにも影響し、8月のプレビューアップデート以降のインストール後にフリーズやブラックスクリーンなどの問題を引き起こしていました。
マイクロソフトは、「重要な改善と問題解決を含む最新のアップデートをデバイスにインストールすることを推奨します」と述べていますが、「デジタルオーディオにDRMを使用する一部のアプリケーションでは引き続き問題が発生する可能性があります」とも付け加えています。
まとめ
Windows 11へのアップグレードを検討しているWindows 10ユーザー、特に22H2バージョンやARM64デバイスを使用しているユーザーは、Media Creation Toolの利用に注意し、提供されている回避策を検討することが重要です。
