新型Pro Display XDRに内蔵カメラの兆候
Appleが開発者向けにリリースしたmacOS 26.1の3番目のベータ版から、次期Pro Display XDR 2に内蔵カメラが搭載される可能性が浮上しました。9to5MacのZac Hall氏が最初に報じ、MacRumorsのAaron Perris氏も裏付けた情報によると、最新のmacOS Tahoeベータ版には「Pro Display XDR Camera」および「Pro Display XDR Desk View Camera」という新たなコード文字列が含まれています。
これは、AppleがCenter Stageカメラを内蔵した新しいバージョンの外部モニターを計画していることを強く示唆しています。現在のPro Display XDRは2019年12月にリリースされ、米国では4,999ドルからという高価格にもかかわらず、内蔵カメラやスピーカーを搭載していません。
Center StageとDesk View機能の概要
「Center Stage」は、ビデオ通話中にユーザーが動き回っても、常にフレームの中央に顔を捉え続ける便利な機能です。また、「Desk View」は、Center Stage対応カメラを必要とし、ユーザーの顔とデスクの俯瞰図を同時に表示できる機能です。
これらの機能は、リモートワークやオンライン会議の体験を向上させる一方で、ユーザーのプライバシーに関する新たな考慮事項をもたらす可能性があります。常にカメラがアクティブになり、ユーザーの動きやデスク上の情報を捉えることになるため、その利用には注意が必要です。
既存製品との比較と市場の動向
Appleは2022年3月に、Center Stageカメラとスピーカーを内蔵した27インチのStudio Displayをリリースしており、こちらはスタンド込みで1,599ドルから提供されています。BloombergのMark Gurman氏も、Appleが2つの新しい外部モニターに取り組んでいると報じており、Pro Display XDRとStudio Displayの両方が更新される可能性があります。
Pro Display XDRのリリースから約6年が経過しており、新型モデルへの期待が高まっています。macOS 26.1は今月後半にリリースされる見込みで、Appleは早ければ明日にも複数の新製品を発表すると予想されています。
セキュリティとプライバシーへの影響
内蔵カメラ、特にCenter StageやDesk Viewのような高度な追跡機能を備えたデバイスの登場は、セキュリティニュースの観点から重要な意味を持ちます。ユーザーは、これらの機能がどのように動作し、どのようなデータが収集・処理されるのかを理解し、プライバシー設定を適切に管理する必要があります。
- データ収集: カメラが常にユーザーの動きや環境を捉えることで、意図しない情報が収集されるリスク。
- 機能の管理: ユーザーがCenter StageやDesk Viewのオン/オフを容易に切り替えられるか、またその設定が明確であるか。
- セキュリティ対策: 内蔵カメラが不正アクセスやマルウェアによって悪用されないためのAppleのセキュリティ対策。
新しいディスプレイの利便性と引き換えに、ユーザーは自身のデジタルプライバシーに対する意識を一層高めることが求められるでしょう。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/13/macos-26-1-beta-hints-at-pro-display-xdr-2/