はじめに:シリーズ初心者も歓迎の『Ninja Gaiden 4』
2004年にXboxで登場した3D版『Ninja Gaiden』は、当時のティーンエイジャーだった筆者にとって憧れのゲームでした。しかし、Xboxを持っていなかったことや、その暴力的な内容からプレイする機会に恵まれませんでした。それから21年、ついにその思いが叶い、最新作『Ninja Gaiden 4』をプレイする機会を得ました。
本作は、長年のシリーズファンだけでなく、過去作をプレイしたことがないプレイヤーにも最適な入門作となっています。新しいゲームはシリーズの常識を覆すような作品であり、過去作をプレイしていなくても存分に楽しむことができます。
新主人公「ヤクモ」の魅力と過激な戦闘スタイル
『Ninja Gaiden 4』の主人公は、おなじみのリュウ・ハヤブサではなく、新キャラクターの「ヤクモ」です。ヤクモは、まるで『ファイナルファンタジー』のクラウド・ストライフのような無愛想でぶっきらぼうな性格を持ちながらも、非常に有能でアクロバティックな忍者です。常にマスクを着用し、髪が顔にかかるスタイルは、この過激なアクションゲームにぴったりの、どこかパンクな魅力を放っています。
彼の個性は、本作が推奨するアグレッシブで正面突破の戦闘スタイルにも表れています。プレイヤーは軽攻撃と重攻撃を連打して敵を攻撃し、タイミングの良い回避で有利な位置を取り、猛攻を維持します。特定のボタンの組み合わせで新しいスキルや技をアンロックできますが、筆者はほとんど意識的に使うことなく、基本的な攻撃に頼ることが多かったと語っています。戦闘中にエネルギーを溜めると「レイブンバウンド」モードに移行し、より強力な攻撃で敵をひるませることができます。敵に十分なダメージを与えると、体がバラバラになり、重攻撃を一度タップするだけで、満足感のあるグロテスクなアニメーションと共に強力なフィニッシュムーブを繰り出せます。ヤクモが武器を凶悪なドリルに変えて敵に飛び乗る姿は、何度見ても飽きることがありません。
開発陣の融合が生み出す爽快なアクション
本作は、アクションゲームの専門家であるTeam NinjaとPlatinumGamesの共同開発によって生み出されました。この強力なタッグにより、時に『ベヨネッタ』をプレイしているかのような感覚に陥るほど、そのアクションは洗練されています。これは最高の褒め言葉です。
戦闘だけでなく、ゲームの移動もまた常軌を逸しています。壁を走り、グラップリングフックでポールから飛び移り、レールをグラインドし、風に乗って空中を飛び、水上をサーフィンします。さらには、これらすべてを異次元のポータルを駆け抜けながら行うパートまで存在します。戦闘と移動の合間には、常に何か面白いことが起こり、アクションの休憩やアイテムの補充が必要な時には、ゲーム内のショップが絶妙な場所に配置されています。
シンプルながら奥深いゲーム構造
本作は、混沌としたアクションとは裏腹に、比較的ベーシックで昔ながらのゲーム構造を持っています。一般的に、いくつかのレベルをクリアし、主要なボスと戦い、新しい武器を手に入れ、これを繰り返すという流れです。オープンワールドではないため、ゲームプレイは集中しており、一部のエリアでは探索の自由度も少しだけ与えられています。ゲームの終盤には、一部のレベルやボス戦の繰り返しが見られるものの、そのシンプルで分かりやすい構成は高く評価されています。
総評:待望の新作と今後のシリーズ展開
筆者にとって『Ninja Gaiden 4』は、ここ数年でプレイしたアクションゲームの中でも特にお気に入りの一本であり、2004年の3D版『Ninja Gaiden』に抱いていたイメージ通りのゲームだったと述べています。シリーズに遅れて参入したにもかかわらず、何も見逃したと感じることはありませんでした。
本作をきっかけに、筆者は他の『Ninja Gaiden』シリーズにも興味を持ち、今年の優れた2D新作『Ninja Gaiden: Ragebound』や、現代のコンソール向けにリマスターされた『Ninja Gaiden II』をプレイする予定です。20年間の待ち時間を経て、今、追いつくべき多くの作品があることに喜びを感じています。
『Ninja Gaiden 4』は、10月20日午後8時(米国東部時間)にXbox Series X/S、PS5、PCでリリースされます。
元記事: https://www.theverge.com/games/802755/ninja-gaiden-4-review-xbox-series-x-s-ps5-pc