iOS 26.1ベータ版「Liquid Glass」バッテリー消費テストの概要
AppleはiOS 26.1ベータ4で、Liquid Glassの半透明度を調整できる「Tinted」オプションを導入しました。これにより、より不透明な外観を好むユーザーは設定を変更できるようになりました。この新機能がバッテリー寿命に影響を与える可能性があるかという疑問に応えるため、MacRumorsは詳細なテストを実施しました。
テスト設定
iPhone 17 Pro Maxを使用し、以下の4つの異なる設定でテストが行われました。各テストの条件は可能な限り統一されています。
- Liquid GlassをClearに設定。
- Liquid GlassをTintedに設定。
- Liquid GlassをTintedに設定し、さらに「透明度を下げる」と「コントラストを上げる」をオン。
- Liquid GlassをTintedに設定し、「透明度を下げる」、「コントラストを上げる」、そして「視差効果を減らす」をオン。
すべてのテストで、ライトモードを使用し、True ToneとNight Shiftはオフ、画面の明るさは50%に設定されました。ディスプレイは常にオンの状態を保ち、バッテリーの状態は100%、室温は20〜22℃でした。通知はオンのままにされ、ホーム画面は標準アイコンが使用されました。
テスト方法
各テストは2.5時間にわたり、以下の同じ一連の操作が厳密な時間管理のもとで行われました。
- TikTokのスクロール:30分
- YouTube動画の視聴:30分
- Instagramのスクロール/リール視聴:30分
- MacRumorsウェブサイトでのSafari閲覧:30分(複数のページをスクロール・タップ)
- マップアプリの使用:30分(特定の場所への経路案内を設定)
各セグメント中に、ロック画面で通知にアクセスするために4回、コントロールセンターを開くために4回スワイプしました。アプリの切り替え時には、アプリを閉じてホーム画面に戻り、検索からアプリ名をタイプして開くという手順を踏みました。各テストの間にiPhoneを80%まで充電し、次のテストを開始しました。
テスト結果の概要
テスト結果は予想外のものでした。「透明度を下げる」や「視差効果を減らす」をオンにしても、バッテリー消費量に顕著な変化は見られませんでした。
- ラウンド1 (Clearモード): 80%から70%に減少。
- ラウンド2 (Tintedモード): 80%から69%に減少。
- ラウンド3 (Tintedモード、透明度を下げる、コントラストを上げる): 80%から69%に減少。
- ラウンド4 (Tintedモード、透明度を下げる、コントラストを上げる、視差効果を減らす): 80%から70%に減少。
2つのテストで1%の差が見られましたが、これは結論を導き出すには十分な偏差ではありません。バッテリー測定では小数点以下のパーセンテージは表示されないため、わずかなコンテンツの違いによる誤差の可能性も指摘されています。
詳細なテスト結果
各セグメントごとのバッテリー残量の変化は以下の通りです。
- ラウンド1: TikTok終了時79%、YouTube終了時77%、Instagram終了時74%、Safari終了時72%、マップ終了時70%。
- ラウンド2: TikTok終了時78%、YouTube終了時75%、Instagram終了時72%、Safari終了時70%、マップ終了時69%。
- ラウンド3: TikTok終了時78%、YouTube終了時76%、Instagram終了時73%、Safari終了時70%、マップ終了時69%。
- ラウンド4: TikTok終了時79%、Instagram終了時77%、YouTube終了時74%、Safari終了時72%、マップ終了時70%。
※ラウンド4ではInstagramとYouTubeの順序が誤って入れ替わりましたが、テストの時間帯を変更しないためにそのまま続行されました。
留意事項
このテストにはいくつかの留意事項があります。
- テスト期間は2.5時間と短く、16時間のような長時間の使用では異なる結果が出る可能性もわずかにあります。しかし、その場合でも全体的なバッテリー消費への影響はごくわずかであると推測されます。
- テストで使用されたアプリ(TikTokやInstagramなど)は、Liquid Glass要素をほとんど使用していません。Liquid Glassを多用するアプリでの使用頻度が高い場合、結果が変わる可能性も考えられますが、そのようなアプリは多くありません。
- テストはiPhone 17 Pro Maxで行われました。古いiPhoneではLiquid Glassエフェクトのレンダリングに苦労し、バッテリー寿命に差が出る可能性も考えられます。
結論
iPhone 17モデルにおいて、Liquid Glass関連の設定変更がバッテリー消費に意味のある違いをもたらすことはないようです。視覚的な好みの理由がない限り、Tintedモードや「透明度を下げる」などの設定をオンにする理由は見当たりません。
バッテリー寿命を延ばす最も効果的な方法は、依然として低電力モード、適応型電力モード、ダークモード、そして画面の明るさを下げることであると結論付けられています。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/24/ios-26-1-liquid-glass-battery-test/
