フィットネスアプリ「Ladder」がAIを活用した栄養追跡機能「Ladder Nutrition」をローンチ

概要:フィットネスと栄養を統合

ワークアウトアプリ「Ladder」が、ユーザーの要望に応え、栄養追跡プラットフォーム「Ladder Nutrition」をメインアプリ内にローンチしました。これにより、ユーザーは運動と食事の記録を一元的に管理できるようになります。近年、AIモデルの進化により、テキスト、音声、画像など多様な入力から栄養データを解析する能力が向上しており、多くのフィットネスアプリが栄養追跡機能を強化しています。Ladderもこの流れに乗り、ユーザー体験の向上を目指します。

「Ladder Nutrition」の主な機能

Ladder Nutritionは、ユーザーが簡単に食事内容を記録できるよう、複数の入力方法を提供しています。

  • 写真撮影:食事の写真を撮るだけで内容を認識。
  • バーコードスキャン:食品のバーコードをスキャンして情報を取得。
  • 手動入力:食事内容を直接入力。
  • 音声入力:食べたものを声で説明。

アプリは入力された情報に基づき、主要栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質)を推定し、ユーザーは必要に応じて分量を編集できます。また、特にタンパク質の摂取量を重視するユーザーのために「プロテインモード」も搭載されています。

AIと国際的なデータ対応

Ladder Nutritionは、画像認識、食材特定、マクロ計算に複数のAIモデルを組み合わせて使用しています。特に注目すべきは、AIモデルがデフォルトで米国中心のデータで学習されていることが多いという課題に対し、Ladderが栄養データプロバイダーと提携し、世界各国の料理に関する正確なデータを提供している点です。これにより、特定のモデルが料理やマクロを識別できない場合でも、別のモデルが補完することで高い精度を維持します。

ユーザーエンゲージメントと将来展望

Ladderは、栄養追跡のプロセスをより楽しく継続しやすいものにするため、ストリーク、バッジ、進捗リマインダーといったゲーミフィケーション要素を導入しています。昨年の会員調査では、多くのユーザーがアプリ内での栄養追跡機能を強く望んでおり、今回の機能追加はその声に応える形となりました。テスト期間中には、テスターの70%がLadderの機能を利用後、他のカロリー追跡アプリからの切り替えを検討したと報告されています。

LadderのCEOであるグレッグ・スチュワート氏は、「栄養追跡はLadderにとって次の論理的なステップであり、メンバーは食事とパフォーマンスの関連性をよりシンプルかつスマートに把握する方法を求めていた」と述べています。将来的には、個々のトレーニング習慣や目標に基づいた、より処方的なガイダンス(何を食べるべきか、どのように栄養を補給すべきかなど)を提供する機能を追加していく計画です。

利用情報

Ladder Nutrition機能は、Ladderの全会員に無料で提供されます。Ladderの会員費用は月額29.99ドル、または年額179.99ドルで、現在世界中に30万人以上の有料会員を擁しています。


元記事: https://techcrunch.com/2025/10/27/workout-app-ladder-launches-nutrition-tracking-experience/