Blueskyが4000万ユーザーを達成、新機能「嫌い」を導入
分散型ソーシャルネットワークのBlueskyは、ユーザー数が4000万人に達したことを発表しました。この節目を記念し、同社はプラットフォームのパーソナライゼーションと会話制御を強化するため、まもなく「嫌い(dislikes)」機能のベータテストを開始します。
この「嫌い」機能は、ユーザーが特定のコンテンツを見たくないというシグナルとして機能し、Discoverフィードやその他のフィードにおけるコンテンツのランキング、さらには返信のランキングにも影響を与えます。これにより、システムはユーザーが見たくないコンテンツの種類を学習し、よりパーソナライズされた体験を提供することを目指します。
会話制御とモデレーションの強化
「嫌い」機能の導入と並行して、Blueskyは会話制御に関する複数のアップデートと変更も発表しました。これには、返信機能の微調整、有害なコメントの検出精度の向上、そして個々のユーザーにとってより関連性の高い会話を優先する方法の改善が含まれます。
Blueskyは、ユーザーが自身のモデレーションを行う分散型ネットワークとして設計されており、プラットフォーム自体が「悪質なアクター」を排除するのではなく、ユーザーが自身の体験を制御するためのツールを提供することに重点を置いています。提供されるツールには以下のようなものがあります:
- モデレーションリスト(特定のユーザーグループをブロック)
- コンテンツフィルター制御
- ミュートワード設定
- 他のモデレーションサービスプロバイダーへの登録
また、X(旧Twitter)で「ダンキング」として知られる望まない注目を制限するため、引用投稿を切り離す機能も提供しています。
ユーザー体験と関連性の向上
Blueskyは、ネットワーク上の会話を改善するために、ランキングの更新、デザインの変更、その他のフィードバックツールの組み合わせをテストしています。特に注目すべきは、ユーザーが頻繁に交流し返信する人々のつながりをマッピングする「ソーシャルネイバーフッド」という新システムです。
このシステムにより、Blueskyは「自分のネイバーフッドに近い人々」からの返信を優先し、フィードに表示される会話をより関連性の高い、親しみやすいものにすることを目指します。これは、MetaのThreadsが直面した課題、つまりユーザーが関連性のない会話に遭遇するという問題への対応策となる可能性があります。
さらに、最新のモデルでは、「有害、スパム的、トピック外れ、または悪意のある」返信の検出能力が向上しており、これらの返信はスレッド、検索結果、通知でランクが下げられます。返信ボタンの変更も行われ、ユーザーが直接作成画面に移動するのではなく、まずスレッド全体に移動するようになり、返信する前にスレッドを読むことを促し、「コンテンツの崩壊」や「冗長な返信」を減らすことを目的としています。
セキュリティとプラットフォームの健全性への取り組み
これらの新機能とアップデートは、Blueskyが「より楽しく、本物で、敬意のある交流」の場となることを目指す同社の取り組みの一環です。特に、有害コンテンツの検出強化やユーザーによる詳細な制御機能は、プラットフォームの健全性とユーザーの安全性を高める上で重要な役割を果たします。
ユーザーが自身の体験をより細かく制御できるツールを提供することで、Blueskyは分散型プラットフォームとしての原則を維持しつつ、より安全で快適なオンライン環境の構築に貢献しようとしています。
元記事: https://techcrunch.com/2025/10/31/bluesky-hits-40-million-users-introduces-dislikes-beta/
