GoFundMeがデジタルギフトカードを導入
クラウドファンディングの巨人であるGoFundMeは、ホリデーシーズンに向けて、愛する人がお気に入りの非営利団体に寄付できるデジタルギフトカードの販売を開始しました。この新しい取り組みは、寄付文化をより身近なものにすることを目指しています。ギフトカードは5ドルから購入可能で、誕生日、クリスマス、ハヌカ、ラマダンといった祝祭のテーマに加え、動物愛護、がん患者支援、自然保護など、様々な目的や原因に応じたデザインが用意されています。
このギフトカードは、従来のギフトカードとは異なるユニークな仕組みで機能します。それは、GoFundMeが提供する手数料無料のドナーアドバイスファンド(DAF)である「Giving Funds」を通じて運用されます。GoFundMeは今年6月にDAFへの参入を果たし、これまで高額な最低寄付額や手数料のために一部の富裕層に限られていたDAFを、一般の寄付者にも開放することを目指しています。
「Giving Funds」を通じた革新的な寄付メカニズム
ギフトカードを受け取った人がそれを請求すると、その金額は個人の「Giving Fund」に預け入れられます。受取人は、すぐに寄付を行うか、または資金を非課税で運用し、後日さらに多くの寄付を行う機会を得るかを選択できます。この柔軟な選択肢は、寄付者にとって大きなメリットとなります。また、ギフトカードを購入した人は税控除を受けることができ、寄付を促すインセンティブにもなります。
受取人は、GoFundMeプラットフォーム上で利用可能な140万もの非営利団体の中から、自由に寄付先を選ぶことができます。これには、地元のフードバンクから、災害救援、青少年プログラムの支援、動物福祉の推進を行う国際的な組織まで、幅広い選択肢が含まれます。このシステムは、単なる贈り物ではなく、受け取る人が本当に支援したいと考える大義に貢献できるという点で、寄付のパーソナライズを可能にします。
寄付文化の促進とプラットフォームの成長
GoFundMeの新しいギフト戦略は、いくつかの理由からユーザーにアピールすると考えられます。例えば、一般的な贈り物をする代わりに、愛する人が本当に大切にしている大義を支援する手助けができます。また、非営利団体へのギフトカードは、年長者が若い家族に寄付の重要性を教える素晴らしい方法にもなり得ます。これにより、様々な大義やそれがもたらす現実の影響について、家族間の会話が生まれるきっかけとなるでしょう。
GoFundMeは今年5月に15周年を迎え、世界中で400億ドル以上の資金調達を達成したと発表しました。また、非営利団体の資金調達を支援するためのプラットフォーム「GoFundMe Pro」も立ち上げ、寄付を募るプロセスを容易にするためのAIツールを導入しています。これらの動きは、GoFundMeが単なるクラウドファンディングサイトから、より広範な慈善活動を支援する金融プラットフォームへと進化していることを示しており、その信頼性と資金管理の透明性が今後ますます重要になると考えられます。
元記事: https://techcrunch.com/2025/11/04/crowdfunding-giant-gofundme-now-sells-gift-cards/
