Google AIモード、チケット予約・美容予約機能を追加 – 「初期実験段階で誤りの可能性も」と注意喚起

Google AIモードに新たなエージェント機能が追加

Googleは2025年11月4日、AIモードにイベントチケットや美容・ウェルネスの予約を支援する新たなエージェント機能を追加したことを発表しました。この機能は、ユーザーが複雑な質問を投げかけ、より深く情報を掘り下げることができるAIモードの進化を示しています。

イベントチケットと美容予約の自動化

新機能により、ユーザーは「シャブージーのコンサートの安いチケットを2枚探して。立ち見席がいい」といった具体的なリクエストをAIモードに投げかけることができます。AIモードは複数のウェブサイトを横断的に検索し、リアルタイムのチケットオプションを見つけ出し、厳選された価格リストを提示します。最終的な購入は、予約ページへの直接リンクを通じて行われます。

同様に、美容やウェルネスの予約も可能となり、ユーザーの利便性が大幅に向上します。

既存の予約機能と提供状況

Googleは今年8月にも、AIモードにレストラン予約機能を追加していました。例えば、「金曜日の午後6時以降、ローガン・スクエア周辺でラーメンかビビンバが食べたい3人分のディナー予約を探して」といったリクエストに対応し、複数の予約プラットフォームからリアルタイムの空き状況を検索し、選択肢を提示します。

これらの新機能は、米国のSearch Labsにオプトインしている全ユーザーが利用可能で、Google AI ProおよびUltraの購読者はより高い利用制限が適用されます。

セキュリティと品質に関するGoogleの声明

GoogleはSearch Labsのページで、「Google検索における私たちの優先事項は、信頼できる高品質な情報を提供することです」と説明しています。しかし、この新モードについては「コアとなる品質および安全システムに根ざしていますが、まだ初期の実験段階であり、誤りを犯す可能性があります」重要な注意喚起を行っています。

これは、AIが提供する情報や予約プロセスにおいて、予期せぬ問題や誤りが生じる可能性をユーザーが認識しておくべきであることを示唆しています。特に、金銭が絡むチケット購入や個人情報を含む予約においては、ユーザー自身の最終確認の重要性が強調されます。

AIモードの継続的な進化

Googleは今年3月にAIモードを立ち上げて以来、180カ国以上に展開し、その機能を拡張し続けています。最近では、学習計画の作成や情報の整理を支援するCanvas機能、デスクトップ画面の内容について質問できるGoogle Lensとの統合なども追加されています。

AIの進化は目覚ましいものがありますが、その「実験段階」という性質を理解し、提供される情報の正確性や安全性について常に意識することが、ユーザーにとって重要となるでしょう。


元記事: https://techcrunch.com/2025/11/04/googles-ai-mode-gets-new-agentic-capabilities-to-help-book-event-tickets-and-beauty-appointments/