モバイル版Chromeに「AIモード」が登場

Googleは、iPhoneおよびiPad向けChromeアプリに専用の「AIモード」ボタンを追加したことを発表しました。この新機能は、デスクトップ版Chromeで既に提供されているものと同等の機能を提供し、ユーザーの検索体験を大きく変える可能性があります。

「AIモード」ボタンは、Google検索バーの直下に配置され、既存の「シークレットモード」ボタンの隣に表示されます。この機能はまず米国で展開が始まり、Googleは将来的には他の国々にも拡大する計画です。

Gemini搭載AI検索の強化

この「AIモード」は、Googleの強力なAIモデルであるGeminiを搭載したAI検索機能へのアクセスを迅速化します。Googleによると、ユーザーはより複雑な多段階の質問を投げかけたり、AIが生成した回答に対してさらに掘り下げた質問をしたりすることが可能になるとのことです。

これにより、従来のキーワード検索では難しかった、より高度で文脈に即した情報収集が期待されます。AIがユーザーの意図をより深く理解し、パーソナライズされた検索結果を提供することで、生産性の向上が見込まれます。

新機能がもたらすセキュリティとプライバシーの考慮点

AIを活用した検索機能の進化は、利便性を高める一方で、ユーザーデータの取り扱いやプライバシー保護に関する新たな議論を提起します。特に、ユーザーが複雑な質問や個人に関連する情報をAIに送信する際、どのような情報が処理され、どのように利用されるのかについて、ユーザーは意識的な選択が求められます。

「AIモード」ボタンが「シークレットモード」の隣に配置されていることは、Googleがユーザーのプライバシー意識を認識していることを示唆しますが、AIモード利用時のデータポリシーや、AIによる情報処理の透明性については、ユーザーが継続的な注意を払う必要があります。セキュリティ専門家は、AI機能の利用に際して、提供される情報の正確性だけでなく、個人情報の保護についても常に警戒するよう呼びかけています。

元記事: https://www.macrumors.com/2025/11/05/chrome-ios-ai-mode/