FBI、Archive.isのドメイン登録業者に召喚状を発行 – 所有者特定へ

FBIがArchive.isの所有者特定に動く

米連邦捜査局(FBI)は、ウェブサイトのアーカイブサービス「Archive.today」およびそのミラーサイト(Archive.is、Archive.ph)の所有者の身元特定に乗り出しています。404 Mediaの報道によると、FBIは10月30日、ウェブドメイン登録業者Tucowsに対し召喚状を送付しました。

この召喚状は、FBIが実施している「連邦刑事捜査に関連する」とされていますが、具体的な犯罪については言及されていません。

要求された情報の詳細

FBIがTucowsに要求した情報は多岐にわたります。主な要求内容は以下の通りです。

  • 顧客または契約者の氏名
  • サービス住所および請求先住所
  • 電話記録
  • 支払い情報
  • インターネットセッション情報
  • ネットワークアドレス
  • メールやクラウドコンピューティングサービスなど、所有者が利用したサービスに関する情報

これらの情報は、Archive.todayの運営者の詳細なプロファイルを構築するために用いられると見られます。

Archive.todayの背景と利用実態

Archive.todayは2012年から運営されていますが、その所有者の身元はこれまで不明なままでした。当初はプラハ在住の「Denis Petrov」というロシア系の名前の人物によって登録されたとされていますが、これが偽名である可能性も指摘されています。

このサイトは、ニュースサイトなどのペイウォールを回避するために頻繁に利用されており、今年初めに著作権侵害の申し立てにより閉鎖された12ft.ioと類似した役割を果たしています。FBIの今回の動きは、このようなアーカイブサイトの運営者に対する法執行機関の監視が強化されていることを示唆しています。


元記事: https://www.theverge.com/news/815691/fbi-subpoena-archive-is-owner