Windows 10 ESUの開始とKB5068781のリリース
Microsoftは、Windows 10のサポート終了後初となる拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)「KB5068781」をリリースしました。Windows 10は先月10月14日に最終的な累積更新プログラムがリリースされ、それ以降はバグ修正や無料のセキュリティ更新プログラムの提供が終了しています。
このESUプログラムに登録することで、コンシューマーおよびビジネス顧客は、最大3年間セキュリティ更新プログラムの提供を継続して受けることができます。
ESUプログラムの詳細
ESUプログラムへの登録方法は、アカウントの種類によって異なります。
- コンシューマー向け: 30ドルの支払い、1,000 Microsoft Rewardsポイントの使用、またはWindows Backupを利用したWindows設定のMicrosoftアカウントへの同期によって登録可能です。
- 欧州経済領域(EEA)のコンシューマー向け: MicrosoftアカウントでWindows 10にログインするだけで無料でESUを受けられるか、ローカルアカウントを使用する場合は30ドルを支払うことで継続利用できます。
- ビジネス顧客向け: 合計3年間ESUプログラムを利用でき、デバイスあたりの総費用は427ドルとなります。
なお、一部のデバイスでESUプログラムへの登録を妨げるバグが発生していましたが、Microsoftは本日、この問題を解決するための緊急修正プログラムをリリースしました。
KB5068781の主な内容とセキュリティ修正
MicrosoftはWindows 10向けの新機能やメンテナンス修正のリリースを終了しているため、KB5068781更新プログラムは主に以下の内容を含んでいます。
- Windows 10 LTSCデバイスがサポート終了に達したと誤って表示されるバグの修正。LTSC版は2027年1月までサポートが継続されます。
- MicrosoftのPatch Tuesdayセキュリティ更新プログラムが含まれており、63件の脆弱性と1件の活発に悪用されている特権昇格の脆弱性が修正されています。
この更新プログラムは、Windows Updateを通じて通常通りインストールでき、自動的にインストールされた後、デバイスの再起動が促されます。この更新プログラムのインストール後、Windows 10 ESUはビルド19045.6575に、Windows 10 Enterprise LTSC 2021はビルド19044.6575に更新されます。
既知の問題と今後の展望
Microsoftは、この更新プログラムに関して既知の問題はないと述べています。
企業は、Patch Tuesday更新プログラムの遅延、盲点、優先順位付けの問題に直面している場合、現代のパッチ管理がパッチ適用を迅速化し、リスクを軽減する方法について学ぶことができます。
