はじめに

Googleは、iPhoneユーザー向けにGoogle PhotosアプリのAI機能を大幅にアップデートしました。これにより、「Help me edit」機能がiOSデバイスでも利用可能になり、ユーザーは音声やテキストで編集内容を指示できるようになります。

会話型AI編集機能の導入

これまでPixelや一部のAndroidデバイスで提供されていた「Help me edit」機能が、ついにiPhoneにも展開されます。ユーザーは、写真に対して「空を明るくして」や「背景をぼかして」といった具体的な指示を言葉で伝えるだけで、GoogleのAIがそのビジョンを実現します。このアップデートには、iPhone向けに再設計されたエディターUIも含まれており、簡単なジェスチャーやワンタップの提案で画像を調整することが容易になります。

顔認識機能の強化とプライバシーへの考慮

今回のアップデートで特に注目されるのは、顔編集機能の精度向上です。Google Photosは、ユーザーのプライベートな顔グループの画像を参考にすることで、眼鏡の除去、閉じた目の開眼、笑顔の追加といった顔に関する編集をより正確かつ自然に行えるようになります。セキュリティニュースの観点からは、この機能がユーザーの顔データ（生体情報）をどのように利用し、管理するのかが重要なポイントとなります。Googleは、これらの個人データがどのように保護され、ユーザーのプライバシーがどのように尊重されるかについて、透明性のある説明が求められます。

新たなAIモデルとその他の機能拡張

Googleの「Nano Banana」AIモデルがGoogle Photosに統合され、ユーザーは画像を絵画、モザイク、イラストなどの新しいスタイルに変換する多様なオプションを利用できるようになります。さらに、AndroidおよびiOSユーザー向けに「Ask」ボタンが追加され、チャットボット形式で画像を編集したり、その内容に関する質問に答えたりすることが可能になります。Androidユーザーには、人気のあるプロンプト（例：「ハイファッションのフォトシュートに私を配置」）を使用して写真を即座に編集できるAIテンプレートも提供されます。また、特定の画像をギャラリー内で見つけやすくする「Ask Photos」ツールも、100以上の地域と17の新しい言語に拡大されます。

元記事: https://www.theverge.com/news/818346/google-photos-ios-help-me-edit-update