はじめに:スマートホームの新たな監視機能
スマートホームデバイスのリーディングカンパニーであるAqaraは、最新のプレゼンスマルチセンサー「FP300」を発表しました。この革新的なセンサーは、室内の人の存在を高精度に検知し、HomeKit対応の照明やデバイスをよりインテリジェントに制御することを可能にします。特に、不審者の侵入検知など、スマートホームのセキュリティ機能の強化に貢献する可能性を秘めています。
高精度な検知技術と多機能性
FP300は、デュアルmmWave(ミリ波)センサーとパッシブ赤外線センサーを搭載しており、静止している状態でも人の存在を正確に検出できます。これにより、従来のモーションセンサーのように、一定時間動きがないと照明が消えてしまうといった不便さを解消します。120度の広視野角で部屋の大部分をカバーし、さらに環境光、湿度、温度センサーも内蔵しているため、室内の状況を総合的に把握し、多様な自動化シナリオに活用できます。
Matter、Zigbee、Threadによるセキュアな接続
本製品の最大の特徴の一つは、Matterプロトコルに対応している点です。Matterは、スマートホームデバイス間の相互運用性とセキュリティを向上させるための新しい標準規格であり、ユーザーはより安全で信頼性の高いスマートホーム環境を構築できます。FP300はMatterのほか、ZigbeeおよびThreadプロトコルもサポートしており、ThreadモードではハブなしでApple Homeに直接接続可能です。これにより、HomeKitオートメーションを通じて、在室時のみ照明を点灯させたり、特定の温度条件と在室検知を組み合わせて空調を制御するなど、高度な自動化設定が容易になります。
プライバシーと利便性への配慮
FP300はバッテリー駆動(CR2450電池2個でThread接続時約2年持続)であるため、設置場所の自由度が高く、配線の制約を受けません。また、AI技術を搭載しており、設置された部屋の環境に合わせて検知感度を自動調整する機能も備えています。上位モデルのFP2が持つ多人数検知、睡眠追跡、転倒検知といった高度な機能は搭載していませんが、その分シンプルで手頃な価格(50ドル)を実現しており、プライバシーを重視しつつ基本的な在室検知機能を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。本製品は本日よりAmazonにて購入可能です。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/11/12/aqara-fp-300-presence-sensor/
