はじめに
アメリカの一部の州では、iPhoneとApple WatchのApple Walletアプリに運転免許証や州IDを追加し、空港のTSAチェックポイントや一部のビジネス、アプリで身分証明や年齢確認に利用できるようになっています。今週初めには、イリノイ州がこの機能を提供する13番目の州となりました。
対応州の拡大とその背景
Appleが以前発表していた、将来的にこの機能を提供するコミット済みの州は以下の通りです。
- コネチカット
- ケンタッキー
- ミシシッピ
- オクラホマ
- ユタ
さらに、新たにアーカンソー州とバージニア州の2州が、将来的にApple WalletでのID採用に合意したことが、それぞれの政府ウェブサイトで明らかになりました。アーカンソー州は8月にモバイルIDアプリをローンチしており、現在はGoogle WalletとSamsung Walletに対応していますが、Apple Walletのサポートも今後予定されています。バージニア州も先週モバイルIDアプリをローンチし、「今後数ヶ月以内」にデジタルウォレットとの統合を準備すると発表しています。
Apple Wallet IDの利用範囲と限界
Apple Wallet IDは、米国国内旅行において、米国内の250以上の空港のTSAチェックポイントで受け入れられています。しかし、Apple Wallet IDは法執行機関には受け入れられておらず、その他の利用用途も限られているため、物理的なIDの携帯は依然として必要不可欠です。
パスポートのデジタルIDオプション
Apple Wallet IDをまだ提供していない州の居住者でも、米国のパスポートに基づいたデジタルIDを作成できるようになりました。これは、同じTSAチェックポイントで国内旅行時の年齢確認および身分証明のために提示できます。ただし、これも物理的なパスポートの代替にはならず、国際旅行には使用できません。
今後の展望とセキュリティ上の考慮事項
デジタルIDの普及は進んでいますが、その利便性とセキュリティ、そして利用範囲のバランスが重要です。利用者は、現在のデジタルIDの利用可能な範囲と、物理的なIDが依然として必要であるという点を理解しておく必要があります。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/11/20/apple-wallet-ids-two-more-committed-states/
