Google、新型スマートスピーカーを発表
Googleは本日、新型のGoogle Home Speakerを発表しました。価格は100ドルで、これまでのスマートスピーカーとは異なり、AppleのHomePod miniに似た丸みを帯びたデザインが特徴です。3Dニット生地で覆われ、底部にはカラフルなライトリングが配置されており、スピーカーが聞き取り状態にあることを示します。カラーはジェイド、ベリー、ポーセリン、ヘーゼルの4色展開です。
Googleによると、このスピーカーはより豊かな360度サウンドとバランスの取れた音響を提供し、複数台のスピーカーをペアリングして使用することも可能です。
Gemini AIによる革新的な機能
新型Google Home Speakerは、GoogleのGemini AIを搭載した「Gemini for Home」および新しい「Google Home Premium」サービスと深く統合されています。これにより、自然な音声チャットが可能となり、AIとの会話を通じて以下のような多岐にわたる機能を利用できます。
- 料理に関する質問
- 旅行の計画
- アイデアの探索
- 学習支援
- カレンダー管理
- 語学学習
- アドバイスの取得
- スキルの習得
- 音楽再生
会話の文脈を理解し、ユーザーのニーズに応じたパーソナルな体験を提供します。
Google Home Premiumサービスの詳細
Google Home Premiumは、スピーカーだけでなく、カメラやディスプレイなどとも連携し、AIによる監視と会話ベースの自動化を実現するサービスです。特に注目すべきは、接続されたカメラの映像を分析し、留守中の出来事をユーザーに通知する機能です。荷物の検出、人物の識別、ドアの開閉、煙感知器の警報など、スマートアラート機能を通じてホームセキュリティを強化します。このサービスは既存のNest Awareを置き換えるものです。
Google Home Premiumには以下の料金プランがあります。
- Standard: 月額10ドルまたは年額100ドル(Gemini Live、ホーム自動化機能を含む)
- Advanced: 月額20ドルまたは年額200ドル(日次サマリー、ビデオ履歴検索オプションを含む)
Google AI ProおよびGoogle AI Ultraのユーザーには、これらのサービスへのアクセスも含まれます。Gemini for Homeはスピーカー購入者であれば無料で利用できますが、Gemini Live(音声ベースのチャット機能)、AI自動化、音検出、AI通知、Home Brief、ビデオ履歴検索、日次ブリーフィングなどの高度な機能はGoogle Home Premiumの契約が必要です。
プライバシーとセキュリティへの配慮
Googleはユーザーのプライバシー保護にも配慮しており、新型スピーカーにはマイクを物理的にオフにするトグルスイッチが搭載されています。これにより、ユーザーはスピーカーが会話を聞き取らないように設定できます。Google Home PremiumのAI監視機能は、ホームセキュリティを強化する一方で、映像分析などによるプライバシーへの影響も考慮し、適切な設定と利用が求められます。
市場への影響とApple HomePod miniとの比較
Googleの新型スピーカーは2026年春に発売予定で、価格は100ドルです。これはAppleが99ドルで販売しているHomePod miniと直接競合する価格帯です。GoogleのGemini AI統合は、現在のHomePodやHomePod miniにはない高度なAI機能を提供し、スマートスピーカー市場に新たな競争をもたらすでしょう。
また、Googleは同時に、2K HDRビデオと改善された低照度性能を備えた新型Nest Cam Indoor、Nest Cam Outdoor、Nest Doorbellカメラも発表しました。これらはGoogle Home Premiumとの連携を強化し、より包括的なスマートホームセキュリティソリューションを提供します。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/01/google-gemini-speaker/
