Apple、アクセシビリティ重視の限定版iPhoneグリップを発表
Appleは、アーティストのベイリー・ヒカワ氏と提携し、アクセシビリティを念頭に設計された新しいMagSafe対応iPhoneグリップをリリースしました。この「Hikawa Phone Grip & Stand」は、Apple Storeで69.95ドルで販売されており、限定版として提供されています。この発表は、同社が40年にわたるアクセシビリティへの取り組みを記念するものです。
製品詳細とアクセシビリティへの配慮
このグリップは、MagSafeでiPhoneに磁気的に取り付けられ、グリップとしてもスタンドとしても機能します。水平・垂直どちらの向きでも使用可能です。素材にはソフトタッチシリコンが採用されており、Appleによると、「筋力、器用さ、手のコントロールに影響のある障害を持つ人々の直接的な意見」を取り入れて設計されました。
- Bratグリーンとスペックルストーンの2色展開(Apple Store)
- ブルーとスワーリーブループルのオプションもデザイナーのサイトで提供
- デバイスの安定した保持を助け、操作時の負担を軽減
デザイナーのヒカワ氏は、「このグリップは、iPhoneを持つ様々な方法をサポートし、安定させるために必要な労力を軽減することを目的としています」と述べています。これにより、ユーザーはデバイスをより快適かつ安全に操作できるようになります。
セキュリティとアクセシビリティの新たな視点
直接的なサイバーセキュリティ対策ではないものの、このアクセシビリティに特化したデザインは、物理的なデバイスセキュリティの側面で間接的な恩恵をもたらす可能性があります。グリップの安定性が向上することで、iPhoneの落下や不注意による損傷のリスクが低減します。これにより、高価なデバイスの物理的保護が強化され、データ損失や故障の可能性が減少するでしょう。また、より多くの人々がデバイスを安全に操作できるようになることは、デジタル環境におけるインクルージョンを高め、結果的により広範なユーザーが安心してテクノロジーを利用できる基盤を築くことに繋がります。
デザイナーの想いと今後の展望
ヒカワ氏は、「これによって助けられ、これなしでは生きていけない、手に心地よく、こんな経験は信じられないと言われるときに感じる喜びがあります」と、製品への思いを語っています。彼女は、これが「あらゆる体のために、より多くの製品を提供する始まり」であると考えています。
Appleは、このグリップの発表に先立ち、先週には三宅一生との共同開発によるニット製クロスボディフォンケースも発表しており、さまざまなパートナーシップを通じて製品ラインナップを拡張し、ユーザーエクスペリエンスの向上に努めていることがうかがえます。
元記事: https://www.theverge.com/news/826081/apple-hikawa-iphone-grip-stand-accessibility-limited-edition
