ポッドキャストアプリ「Pocket Casts」が待望のプレイリスト機能を導入 – パーソナライズされた聴取体験を強化

はじめに:Pocket Castsが新機能「プレイリスト」を導入

Tumblrの親会社Automatticが所有する人気のポッドキャストアプリ「Pocket Casts」が、ユーザーがお気に入りのエピソードを管理し、独自の順番で並べられるプレイリスト機能を新たにリリースしました。これにより、ポッドキャストリスナーはこれまで以上にパーソナルな聴取体験を享受できるようになります。

プレイリスト機能の詳細:手動とスマートプレイリスト

この新機能では、ユーザーが手動でプレイリストを作成する方法と、Pocket Castsが自動的に作成するスマートプレイリストの2種類が提供されます。

  • 手動プレイリスト:メイン画面の「プレイリスト」タブから「+」アイコン(モバイル版)または「New playlist」(ウェブ版)を選択し、お気に入りのポッドキャストからエピソードを自由に選んで追加できます。
  • スマートプレイリスト:「Smart rules」ボタンを利用することで、特定の条件に基づいてエピソードを自動的に収集するカスタムルールを設定できます。例えば、以下のようなルールを設定可能です。
    • エピソードが「25分未満」の短いもののみを含める。
    • 未再生」のエピソードのみを対象とする。
    • ダウンロード済み」のコンテンツのみを集める。

    このスマートプレイリスト機能は、忙しいスケジュールの中で効率的にポッドキャストを楽しみたいユーザーや、特定のテーマに沿ったエピソードをまとめて聴きたい場合に特に有用です。

パーソナライズと競争力強化への戦略

Pocket Castsは、このプレイリスト機能を通じて、ユーザーのリスニング体験をより一層パーソナライズすることを目指しています。これは、有料ユーザーベースの拡大を図り、Spotify(購読者数2億8,100万人)のような大手プラットフォームとの競争力を強化するための重要な戦略の一環です。現在、Pocket Castsの購読者数は6万人ですが、このような革新的な機能の導入により、その差を縮めたいという意図が見て取れます。今回のアップデートは、以前にウェブプレイヤーを無料化した決定に続くものであり、主要な競合他社がコンテンツをペイウォールの背後に置く中で、Pocket Castsはオープンなアプローチで差別化を図っています。

提供状況

新しいプレイリスト機能は現在、ウェブ版とデスクトップアプリで利用可能です。Androidユーザー向けの展開もすでに進行中であり、iOSデバイスへの対応も近日中に予定されています。


元記事: https://techcrunch.com/2025/11/24/pocket-casts-now-lets-you-create-a-playlist-of-your-favorite-podcast-episodes/