「Zombies, Run!」閉鎖の危機から一転、新エピソードも発表
人気のフィットネスアプリ「Zombies, Run!」が、その共同制作者であるナオミ・アルダーマン氏によってフランチャイズが買い戻され、閉鎖の危機を回避したことが発表されました。これにより、ファン待望の新しいエピソードの制作も再開される見込みです。
アプリの背景と閉鎖の危機
「Zombies, Run!」は2012年にローンチされたフィットネスアプリで、ウォーキングやランニングをしながらポスト・アポカリプス(終末世界)のオーディオストーリーに没入できるユニークな体験を提供し、世界中で1000万人以上のユーザーを獲得しました。開発元であるSix to Startは2021年にOliveXに買収されましたが、2025年3月にはOliveXがSix to Startの従業員のほとんどを解雇し、買い手が見つからなければゲームを停止する計画を発表していました。
この事態の背景には、Six to Startのスタッフが重視するゲームの「反資本主義的テーマ」と、OliveXおよびその親会社であるアニモカ・ブランズが推進しようとした「クリプトおよびNFTプロジェクト」との間で意見の衝突があったと報じられています。
共同制作者アルダーマン氏による救済
ナオミ・アルダーマン氏は、このフランチャイズを自ら買い戻したことを発表し、「これは大規模な企業買収ではなく、私が作り、愛しているゲームを守るために買い戻したものだ」とコメントしています。彼女は「Zombies, Run!」に加えて、Six to Startと共同制作した別の没入型フィットネスゲーム「The Walk」のフランチャイズも取得しました。ただし、Six to Start社自体を買収したわけではないと明言しています。
今後の展望
アルダーマン氏の発表によると、現在「Zombies, Run!」の新しいストーリーが制作されており、これは新規プレイヤーやしばらくプレイを休んでいたユーザーにとっての「オンランプ」となることを意図しています。また、中断されていたシーズン11の制作も再開されるとのことです。
一方で、別のフィットネスゲーム「Marvel Move」は既にサポート終了のプロセスに入っており、来年7月に最後の年間サブスクリプションが終了するまでサポートが継続される予定です。アルダーマン氏は、今後コミュニティとの連携を密にし、アプリ体験の維持に注力していくと述べています。
元記事: https://www.theverge.com/gadgets/827575/zombies-run-six-to-start-fitness-gaming
