Wyzeが革新的な屋内設置型屋外防犯カメラ「Window Cam」を発表

新発想:屋内から屋外を監視する「Window Cam」

防犯カメラ大手のWyzeは、屋外監視に対する型破りなアプローチを提案する新製品「Wyze Window Cam」を発表しました。このカメラは、文字通り家の中から庭や敷地を監視することを目的としています。この「裏窓」式のアプローチにより、カメラはバッテリー、Wi-Fiレンジエクステンダー、屋外電源、耐候性といった屋外設置型カメラにつきものの課題を解消しています。

Wyzeはすでに室内用セキュリティカメラに窓用マウントを提供していますが、Window Camはグレアや反射を低減するために赤外線およびLED照明を完全に除去するなど、この用途に特化して設計されています。価格は34.98ドルで、現在Wyzeのオンラインストアから購入可能です。

製品詳細と特徴

Window Camは、1080P HDセンサーと水平101度、垂直53.9度の視野角を提供するレンズを搭載しています。Wyzeによると、このカメラは広いF1.0の開口部を利用して、わずかな周囲光でカラー映像を捉える「強化カラー暗視機能」を備えているとのことです。

電源供給には10フィートのmicroUSBケーブルが付属します(USB-Cではありません)。安全な24時間365日のローカル録画には、最大512GBのmicroSDカードを別途用意する必要があります。マイクとスピーカーも内蔵されており、双方向通信が可能ですが、窓越しのため屋外設置型カメラと比較して、屋外イベントの録音や通話の有効性は低下すると予想されます。

設置と注意点

Window Camに付属するマウントは、室内照明によるグレアを最小限に抑えるための大きな黒いベゼルを特徴としています。カメラ本体は汎用のフックアンドループファスナーでマウントに取り付けられますが、マウント自体は粘着ステッカーで窓に固定されます。

このステッカーは再利用を想定しておらず(取り外しにはヘアドライヤーとスクレーパーが必要)、Wyzeはカメラを移動させる場合に備えて2枚のステッカーを同梱しています。

サブスクリプションサービスとセキュリティの歴史

Window Camは、モーション検知アラート機能を提供しており、同社の月額19.99ドルまたは年額199.99ドルの「Cam Unlimited Pro」サービスに加入すると、AIが生成した検出内容の説明も利用できます。クラウドストレージも、月額2.99ドルから19.99ドルの範囲で提供されるサブスクリプションプランを通じて利用可能です。

しかし、Wyzeの過去のセキュリティ対策には注意が必要です。昨年、同社は数千人の顧客が一時的に他人の家の中を覗き見ることができた重大なセキュリティ侵害を経験しました。さらにその前には、製造中止になった製品の脆弱性を開示しなかったことで、理論的にはハッカーがインターネット経由でビデオフィードにアクセスできる可能性があったことも判明しています。同社はセキュリティ慣行の改善に努めているとされていますが、過去の経緯はユーザーにとって重要な考慮事項となるでしょう。


元記事: https://www.theverge.com/news/829005/wyze-window-security-cam-hd-enhanced-night-vision