ChatGPT音声モードがチャット内で直接利用可能に

OpenAIは2025年11月25日、人気のAIチャットボットChatGPTの音声モードを大幅にアップデートしたと発表しました。これにより、ユーザーはこれまでの独立した音声モードから切り替えることなく、通常のチャットインターフェース内で直接AIとの音声対話が可能になります。この機能は、Web版およびモバイルアプリ版の全ユーザーに向けて順次展開されます。

リアルタイムの視覚情報とシームレスな切り替え

これまでの音声モードでは、ユーザーは別の画面でAIと会話する形であり、応答を「聞く」ことしかできませんでした。しかし、今回の刷新により、ユーザーはAIと会話しながら、その応答がリアルタイムでテキストとして画面に表示されるようになります。さらに、過去のメッセージを確認したり、ChatGPTが共有する画像や地図といった視覚情報を同時に閲覧したりすることが可能となり、音声とテキスト、視覚情報が一体となったより豊かな対話体験を提供します。

この変更は、AIとのインタラクションをより自然で効率的なものにすることを目的としています。音声とテキスト間のスムーズな移行が可能になることで、ユーザーは中断することなく、思考の流れに沿った形でChatGPTとやり取りできるようになります。音声会話を終了し、テキスト入力に戻るには、画面上の「end」ボタンをタップするだけです。

デフォルト設定と旧モードへのオプション

新しい統合型音声モードは、特別な操作なしにデフォルトで有効となります。これにより、多くのユーザーがすぐにこの改善された体験を利用できます。なお、もし従来の独立した音声モードのインターフェースを好むユーザーがいる場合でも、OpenAIは「Settings」内の「Voice Mode」に「Separate mode」という新しいオプションを提供しており、これをオンにすることで以前の体験に戻すことが可能です。

AIインタラクションの未来を形作る一歩

今回のアップデートは、AI技術が私たちのコミュニケーション方法をどのように進化させているかを示す明確な例です。音声、テキスト、視覚情報が一体となったシームレスな対話は、AIアシスタントが日常生活にさらに深く統合される未来への重要な一歩となるでしょう。OpenAIは、ユーザーがAIとより直感的で、効率的かつ自然な方法で対話できる環境を追求し続けています。

元記事: https://techcrunch.com/2025/11/25/chatgpts-voice-mode-is-no-longer-a-separate-interface/