Amazon Fire TVの新たなAI機能の概要
Amazonは、Fire TVにAIを搭載した新機能を発表しました。これにより、ユーザーはAlexa+に映画のシーンを説明するだけで、その特定の部分に直接ジャンプできるようになります。Amazonは「Fire TVの最大の使命は、ユーザーが観たいものに素早くアクセスできるようにすること」と述べており、今回の新機能はこの使命をさらに強化するものです。
機能の詳細と具体的な使用例
この新機能では、俳優名、キャラクター名、記憶に残るセリフなどをAlexa+に伝えることで、目的のシーンを検索できます。例えば、「『マンマ・ミーア』でソフィーが『ハニー・ハニー』を歌うシーンにジャンプ」や「デロリス・ジョーダンが『息子が履くまでは、靴はただの靴にすぎない』と言うシーンにジャンプ」といった指示が可能です。さらに、映画のタイトルを明示しなくても、Alexa+が文脈から映画を特定することができます。この機能は、視覚認識と映画のキャプションを駆使し、キャラクター、プロット、アクションを理解して特定シーンを判別します。
技術的背景:Amazon Bedrockの活用
この画期的なシーンジャンプ機能は、Amazonの生成AIサービス「Amazon Bedrock」上に構築されています。Amazon Bedrockは、Amazon自身およびサードパーティパートナーが提供する多様な生成AIモデルをAPI経由で利用できるサービスです。特に、この機能では「Amazon Nova」や「Anthropic Claude」などの大規模言語モデルが活用されています。
対象コンテンツと今後の展望
現時点では、Prime Videoで利用可能な数千もの映画タイトルに対応しており、数万ものシーンが既にインデックス化されています。Amazonは今後、より多くの映画やシーンへの対応を進め、将来的にはテレビ番組への機能拡張も計画しているとのことです。
利用上の注意点
このAI機能は、Prime会員特典に含まれる映画、またはPrime Videoで購入・レンタルした映画でのみ利用可能です。
