AnthropicとSnowflake、戦略的提携を強化
AI研究企業Anthropicは、クラウドデータ企業Snowflakeとの提携を拡大し、2億ドルの複数年AI契約を締結したことを発表しました。この契約により、Anthropicのラージ言語モデル(LLM)がSnowflakeのプラットフォームに導入され、Snowflakeの広範な顧客基盤に提供されることになります。
Snowflakeの共同創設者兼CEOであるSridhar Ramaswamy氏は、「Anthropicは、9桁の提携、製品レベルでの共同イノベーション、そして世界中の顧客にサービスを提供する実績を持つごく一部のパートナーに加わります」と述べ、両社の連携が企業におけるAI導入の基準を引き上げるものと強調しました。
ClaudeモデルがSnowflakeエコシステムに統合
今回の提携は、AIエージェントをエンタープライズ顧客に提供する共同市場開拓イニシアチブとして位置づけられています。特に、Anthropicの最新モデルであるClaude Sonnet 4.5がSnowflakeのエンタープライズAIサービスであるSnowflake Intelligenceを強化します。
Snowflakeの顧客は、Claude Opus 4.5を含むClaudeモデルを利用して、マルチモーダルデータ分析を実行できるようになります。さらに、企業はこれらのモデルを活用して独自のカスタムAIエージェントを構築することも可能となります。
エンタープライズAIの新たな地平
Anthropicの共同創設者兼CEOであるDario Amodei氏は、この提携の意義について次のようにコメントしています。「企業は長年にわたり、安全で信頼できるデータ環境を構築してきました。そして今、彼らは妥協なくその環境内で機能するAIを求めています。今回の提携は、データがすでに存在するSnowflakeにClaudeが直接もたらされることを意味します。これは、フロンティアAIをビジネスに真に役立たせるための意味のある一歩です。」
この動きは、企業が自社の既存データガバナンスとセキュリティ体制を維持しつつ、最先端のAI技術を統合することへの強いニーズに応えるものです。
Anthropicのエンタープライズ戦略が奏功
Anthropicは、最近数ヶ月間で数々の大規模なエンタープライズ契約を締結しており、個別ユーザーではなく企業への販売を優先する戦略が成功を収めています。これは、ライバル企業であるOpenAIがより大衆向けの成長戦略を取っているのとは対照的です。
具体的な実績としては、以下の点が挙げられます:
- 昨年10月、Deloitteと提携し、Claudeチャットボットを50万人以上の従業員に提供。
- 同週、IBMと提携し、AnthropicのLLMをIBMのソフトウェア製品に組み込むことを発表。
また、昨年7月にMenlo Venturesが実施した調査では、企業が他のAI企業のモデルよりもAnthropicのAI製品を好むという結果が出ており、そのエンタープライズ向けソリューションへの強い牽引力が示されています。
