NetflixがWarner Bros.買収競争に勝利
ストリーミング大手のNetflixは、Warner Bros.のスタジオおよびストリーミング事業の買収競争において勝利を収め、メディア業界に大きな動きをもたらします。両社は今後、独占的な取引交渉に入ると報じられており、規制当局による買収阻止の場合に備え、50億ドルの解約金が含まれる可能性が高いとTheWrapが伝えています。
買収の詳細と獲得資産
Netflixは、Warner Bros.のスタジオおよびストリーミング資産に対し、1株あたり30ドルを提示したと報じられています。この買収により、Netflixはエンターテイメント界の主要ブランドを多数手中に収めることになります。具体的には、人気ストリーミングサービスHBO Maxに加え、ハリー・ポッターやDCコミックスといった強力なブランドの権利も獲得する予定です。
今回の買収競争には、Comcastや、Skydanceとの合併を終えたばかりのParamountも参入していましたが、最終的にNetflixが競り勝ちました。初期段階ではAmazonやAppleも関心を示していたとされています。
買収に至る背景
Warner Bros. Discoveryは、昨年10月に会社分割計画を発表し、スタジオとストリーミング事業を一方に、ケーブル事業をもう一方に分ける意向を示していました。これに伴い、同社は買収提案を受け入れる姿勢を見せていました。Paramountは当初、会社全体の両部門の買収を望んでいたと報じられていましたが、Netflixはスタジオ事業側に焦点を当てています。
今後の課題とNetflixの新たな役割
今回の買収が実現するためには、規制当局のハードルをクリアする必要があります。すでに司法省からの反対意見が報じられており、厳しい審査が予想されます。もし買収が承認されれば、Netflixはハリウッドにおいて全く新しい役割を担うことになります。これまで劇場公開事業には消極的だった同社が、最大かつ最も歴史あるスタジオの一つを運営することになり、そのビジネスモデルや戦略に大きな変化が訪れるでしょう。
元記事: https://www.theverge.com/news/838781/netflix-warner-bros-discover-bids-buyout
