SpaceXの評価額が急騰、OpenAIを抜き米国首位へ
イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業SpaceXが、セカンダリーセールを通じて8000億ドル(約118兆円)という驚異的な評価額での資金調達を目指していると報じられました。これは、以前の評価額4000億ドルから倍増にあたり、OpenAIの5000億ドルを上回り、アメリカで最も価値のある未公開企業となる見込みです。SpaceXからの公式なコメントはまだありません。
未公開市場のメガバリュエーションが常態化
この巨額な評価額は、近年未公開市場におけるメガバリュエーションが常態化している現状を反映しています。OpenAIが5000億ドル、そしてAnthropicもMicrosoftやNvidiaからの大型投資を受け、わずか数ヶ月で1830億ドルから3500億ドルへと急騰するなど、AI分野の企業も同様の傾向を示しています。これらの企業は、四半期ごとの業績報告といった公開市場の厳しい精査なしに、セカンダリーセールを通じて流動性を確保し、公開企業に匹敵する評価額を達成しています。
SpaceXの事業と今後の展望
2002年に設立されたSpaceXは、商業ロケット打ち上げ市場を支配しており、その衛星インターネットサービスであるStarlinkは、昨年11月時点で全世界で800万人以上の顧客を抱えています。ロケット打ち上げ事業とStarlinkの両輪が、今回の評価額急騰の大きな要因となっていると考えられます。未公開企業としてこれほどの高評価を得るSpaceXの動向は、今後の宇宙産業、そしてテクノロジー業界全体に大きな影響を与えることでしょう。
