IBM、データ事業強化のためConfluentを110億ドルで買収

概要

IBMがデータインフラ企業Confluentを110億ドルで買収する。これは、IBMがデータおよび自動化製品を強化し、AI時代における競争力を高めるための重要な一手となる。

買収の背景とConfluentの価値

Confluentは、企業がリアルタイムでデータストリームを管理するためのプラットフォームを提供している。この技術は、AI製品の開発と展開において膨大なデータのリアルタイム処理が必要となるため、近年その需要が急増している。IBMは、Confluentの技術が既存のデータおよび自動化製品を補完し、AI、自動化、データ、コンサルティングの各分野における提供サービスを大幅に向上させると見込んでいる。

取引の詳細

IBMは、Confluentの1株あたり31ドルを提示。これは、買収報道前の前週末終値と比較して約50%のプレミアムとなる。IBMは、この買収が完了後2年間で、同社のEBITDA(税引前・利払前・償却前利益)とフリーキャッシュフローに貢献すると予想している。

IBMのAI戦略の一環

今回のConfluent買収は、AIブームに乗じるためのIBMの一連の戦略的な動きの最新のものである。過去数ヶ月間、IBMは積極的な投資と提携を進めてきた。

  • 2024年にはHashiCorpを統合しており、ConfluentはIBMにとって近年最大規模の買収となる。
  • 10月にはAIラボのAnthropicと契約を結び、Claude大規模言語モデルを一部の製品に展開。
  • AMDと提携し、量子システムとAIに特化したチップを組み合わせた新しいコンピューティングアーキテクチャを開発中。
  • 6月にはデータ分析スタートアップのSeek AIを買収している。

元記事: https://techcrunch.com/2025/12/08/ibm-to-acquire-confluent-for-11b-as-it-seeks-to-bolster-its-data-offerings/