Fairphone、新型「Fairbuds XL」を発表 – 旧モデルも最新ドライバーでアップグレード可能に

修理しやすいモジュラー式ヘッドホンが進化

モジュラー式スマートフォンで知られるFairphoneが、修理可能でモジュラー構造を採用したワイヤレスヘッドホン「Fairbuds XL」の第2世代を発表しました。前モデルから約2年を経て登場したこの新型は、デザインの改良と音質の向上が図られていますが、最も注目すべきはそのモジュール性です。Fairphoneは、旧Fairbuds XLのユーザーが、新しいモデルの改良されたドライバーユニットを個別に購入し、自身のヘッドホンをアップグレードできるという画期的な選択肢を提供しています。

より快適に、よりプレミアムに

新しいFairbuds XLは、外観は旧モデルと似ていますが、より快適な装着感のためにデザインが刷新されています。ヘッドバンドとイヤーパッドには通気性の良いメッシュ素材が採用され、長時間のリスニングセッションでも快適性が向上したとFairphoneは説明しています。カラーオプションも「フォレストグリーン」と「ホライゾンブラック」に深みが増し、よりプレミアムな印象を与えます。また、IP54の防塵・防水性能、USB-C充電ポート、専用のノイズキャンセリング(ANC)ボタン、再生・音量操作用の小さなジョイスティックといった機能は引き続き搭載されています。

最新ドライバーがもたらす音質の向上と継続するモジュール性

音質面では、新しいFairbuds XLは「新型40mmダイナミックドライバー」を搭載し、「洗練されたオーディオチューニング」により音質が改善されたとのことです。しかし、Bluetooth接続はAAC、SBC、aptX HDに限定されています。バッテリーは引き続き交換可能であり、これを含め合計8つのモジュールコンポーネントを交換することで、ヘッドホンの寿命を延ばすことができます。バッテリー駆動時間はANC使用時を除き最大30時間と、前モデルと同等です。

旧モデルユーザーへの朗報、しかし一部地域では待ち時間も

今回の発表で最も画期的なのは、旧Fairbuds XLの所有者が新型の音質向上を享受できる点です。Fairphoneは、新しいドライバーユニットを個別で販売しており、左用が€61.95、右用が€39.95で提供されます。イヤーパッドとスピーカーカバーを含む割引バンドルも利用可能です。これにより、既存ユーザーはヘッドホン全体を買い替えることなく、手軽に音質をアップグレードできます。

ただし、米国市場のユーザーには注意が必要です。旧Fairbuds XLが米国で発売されたのは先月であり、新しいスペアパーツは2026年の後半まで販売されない見込みです。グローバルでは本日よりFairphoneオンラインストアを通じて発売され、米国では今月後半にAmazonを通じて229ドルで発売される予定です。


元記事: https://www.theverge.com/news/839481/fairphone-xl-wireless-headphones-repairable-modular