Slack CEOデニース・ドレッサー氏、OpenAIの最高収益責任者に就任

OpenAI、収益戦略を強化する幹部人事を発表

2025年12月9日、OpenAIは、現Slack CEOのデニース・ドレッサー氏を新たな最高収益責任者(CRO)として採用したことを発表しました。この人事は、Wiredが最初に報じ、その後OpenAIが公式ブログで確認しました。AI業界のリーダーであるOpenAIが、その技術の市場導入と収益化を加速させるための重要な戦略的動きと見られています。

デニース・ドレッサー氏の豊富な経験

ドレッサー氏は、Slackの親会社であるSalesforceで14年以上にわたりキャリアを築き、その豊富な経験をOpenAIに持ち込みます。Slack在任中には、同プラットフォームへの複数のAI機能の導入を監督するなど、技術とビジネスの両面で顕著な実績を残してきました。OpenAIは、ドレッサー氏が同社の企業向け収益戦略と顧客成功を統括することを期待しています。

OpenAIの成長とAIツールの普及への期待

今回のCRO就任は、OpenAIが「利益を出す」という目標を達成する上で極めて重要な役割を果たすとされています。OpenAIのアプリケーション担当CEOであるフィジー・シモ氏は、声明で「私たちは何百万もの従業員に、あらゆる産業でAIツールを届ける道を歩んでいます。デニースはそのような変革を以前にもリードしており、彼女の経験はAIをビジネスにとって有用で、信頼でき、利用しやすいものにするのに役立つでしょう」と述べています。シモ氏自身も今年OpenAIに入社したばかりで、かつてInstacartのCEOを務めるなど、高名なリーダーシップの経歴を持っています。

ドレッサー氏の就任により、Slackの暫定CEOにはチーフプロダクトオフィサーのロブ・シーマン氏が就任するとWiredが報じています。この人事は、OpenAIが革新的なAI技術をどのように実世界のビジネス価値へと変換していくかを示す上で、大きな注目を集めることとなるでしょう。

AI業界における今後の展開

OpenAIは、デニース・ドレッサー氏のような経験豊富なビジネスリーダーを迎えることで、AI技術の商業化と広範な普及に向けた取り組みをさらに加速させる意向です。彼女のリーダーシップのもと、OpenAIがエンタープライズ市場でどのような成長を遂げるか、今後の展開が注目されます。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/09/slack-ceo-denise-dresser-to-join-openai-as-chief-revenue-officer/