Unconventional AI、4.75億ドルの巨額シードラウンドを調達、評価額45億ドルに

AIスタートアップ「Unconventional AI」が4.75億ドルのシードラウンドを確保

元DatabricksのAI部門責任者であるNaveen Rao氏が設立した新興企業Unconventional AIは、シードラウンドで4億7500万ドルという巨額の資金調達を完了したことを発表しました。この資金調達により、同社の評価額は45億ドルに達しました。

調達詳細と主要投資家

今回の資金調達ラウンドは、著名なベンチャーキャピタルであるAndreessen HorowitzLightspeed Venturesが共同で主導しました。さらに、Lux CapitalとDCVCも参加しています。

Rao氏はBloombergに対し、今回の資金調達は最大10億ドルの調達目標に向けた最初のステップであると述べています。TechCrunchは10月に、Unconventional AIが50億ドルの評価額を目指して大規模な資金調達を模索していると最初に報じていましたが、最終的な評価額はそれよりもわずかに低い結果となりました。

Unconventional AIが目指すもの

Unconventional AIは、AI向けの新たなエネルギー効率の高いコンピューターの開発に注力しています。Rao氏は自身のX(旧Twitter)で、「生物学と同じくらい効率的なコンピューター」を創造することが目標だと語っています。これは、AIの計算負荷増大に伴うエネルギー消費問題に対する革新的なアプローチを示唆しています。

創業者Naveen Rao氏の輝かしい経歴

創業者であるNaveen Rao氏は、AI業界で豊富な経験を持つ人物です。彼の前回のスタートアップであるMosaicMLは、2023年にDatabricksによって13億ドルで買収されました。また、MosaicML以前には、機械学習プラットフォームのNervana Systemsを共同設立し、これも2016年にIntel Corp.に4億ドル以上で買収されています。これらの実績は、AIハードウェアとソフトウェアの両面におけるRao氏の深い専門知識と成功への手腕を裏付けています。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/09/unconventional-ai-confirms-its-massive-475m-seed-round/