『Call of Duty』新作、同じサブシリーズの連作を廃止へ — Activisionが「毎年ユニークな体験」を重視

新たなリリース戦略:毎年異なる体験を提供

ゲーム大手Activisionは、人気FPSシリーズ『Call of Duty』の今後のリリース戦略について重要な変更を発表しました。同社は、これまで慣例となっていた『Modern Warfare』や『Black Ops』といった特定のサブシリーズを2年連続でリリースする形式を廃止し、今後は「毎年、他に類を見ないユニークな体験」の提供に注力していく方針を明らかにしました。

サブシリーズ連続リリースの終焉

これまでの『Call of Duty』シリーズは、以下のようなサブシリーズの連続リリースが続いていました。

  • 2022年: 『Modern Warfare II』
  • 2023年: 『Modern Warfare III』
  • 2024年: 『Black Ops 6』
  • 2025年: 『Black Ops 7』

しかし、直近でリリースされた『Black Ops 7』は評価が分かれ、ヨーロッパ市場では「期待外れのローンチ」となったと報じられています。Treyarchのプロダクション担当シニアディレクターであるエール・ミラー氏も、『Black Ops 6』と『Black Ops 7』が「似すぎていると見なされること」を懸念していたと述べており、連続リリースによるマンネリ化が指摘されていました。

Activisionが目指す「有意義な革新」

Activisionは、この戦略変更の背景について「漸進的ではなく、有意義な革新を推進する」とコメント。具体的な計画は現時点では共有されていないものの、「適切な時期が来たら発表する」としています。同社はさらに「『Call of Duty』の未来は非常に強力であり、開発チームの厚みと才能を鑑みれば、最高の日はこれからだと信じている」と強調し、次の時代では「プレイヤーの要望に応えつつ、フランチャイズとジャンルを前進させるサプライズを提供する」と約束しました。

激化するFPS市場の競争

『Call of Duty』シリーズが戦略転換を図る中、FPS市場の競争は激化しています。今年はEAの『Battlefield 6』が発売3日間で700万本以上を売り上げ、「今年のベストセラーシューターゲーム」と評されています。また、Arc Raidersも400万本以上の販売を記録しており、主要タイトル以外からも強力な競合が登場している状況です。


元記事: https://www.theverge.com/news/841290/activision-call-of-duty-modern-warefare-black-ops-back-to-back