Microsoft Teamsの新セキュリティ機能:外部ドメインとの不審なトラフィックを警告
Microsoftは、Teamsに新たなセキュリティ機能「外部ドメイン異常レポート」を導入すると発表しました。この機能は、外部ドメインとの不審なトラフィックを分析し、IT管理者が潜在的なセキュリティ脅威に対処するのに役立ちます。
機能の詳細とメリット
「外部ドメイン異常レポート」は、メッセージングの傾向を分析し、活動の急激な増加、新しいドメインとの通信、組織外のエンティティとの異常なエンゲージメントパターンを特定します。これにより、データ共有やセキュリティリスクの可能性を示す異常なインタラクションを監視し、管理者に実用的な洞察を提供します。
Microsoftは、「この新しいレポートは、外部組織との異常またはリスクの高いインタラクションをプロアクティブに発見するのに役立ちます。コミュニケーションのトレンドを分析し、急激なスパイク、新しいドメイン、または異常なエンゲージメントパターンを検出することで、潜在的なデータ共有やセキュリティリスクに対する早期の可視性を提供します」と説明しています。
この機能は、正当なビジネスコミュニケーションを妨げることなく、組織を保護することを目的としています。
展開時期とライセンスについて
この新機能は、2026年2月に標準のマルチテナント環境のWebプラットフォームで全世界に向けて展開が開始される予定です。ただし、Microsoftは、この新機能が追加ライセンスを必要とするのか、既存のTeamsサブスクリプションに含まれるのかについてはまだ明らかにしていません。
Teamsにおけるその他のセキュリティ強化
Microsoftは今年初めから、Teamsのセキュリティ強化に積極的に取り組んでいます。これまでに発表された関連機能には、以下のものがあります。
- 悪意のあるリンクを含むプライベートメッセージを送受信する際にユーザーに警告。
- 悪意のあるURLやファイルタイプに対するTeamsの保護強化。
- セキュリティ脅威として誤ってフラグ付けされたメッセージをユーザーが報告できる機能。
- 会議中の画面キャプチャ試行を自動的にブロックする機能。
セキュリティ機能以外にも、MicrosoftはTeamsデスクトップクライアントのパフォーマンス改善にも取り組んでおり、Windows 11システムでの起動時間とパフォーマンスを向上させる新しいコールハンドラーを追加する予定です。
