「AIの立役者」がTIME誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出

TIME誌が選ぶパーソン・オブ・ザ・イヤー:AIの立役者たち

TIME誌は毎年恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に、今年は「AIの立役者(Architects of AI)」と称されるAI業界の主要なCEOたちを選出したと発表しました。これは、AIが2025年のニュースと世界に最も大きな影響を与えた人物、あるいは集団であることを示しています。

同誌は「人類は何十年もの間、思考する機械の台頭に身構えてきた」と述べ、AI開発を主導するリーダーたちが、その力の追求が予期せぬ大惨事を引き起こす可能性があると警告していたことに言及。しかし2025年には、AIを責任を持って扱うべきだという議論から、できるだけ早く展開すべきだという競争へと移行したと分析しています。

AIが世界に与えた影響

AIは希望と経済的不安の両方をもたらし、政府の政策を再構築し、地政学的競争を激化させ、AIの採用を加速させました。記事では、AIが核兵器の登場以来、大国間競争において最も重要なツールとして登場したと強調しています。

AI技術の急速な進化と普及は、「史上最大級の物理インフラプロジェクト」への数十億ドル規模の投資を促し、情報環境、気候、そして私たちの生活様式を再形成しているとTIME誌は指摘しています。

選ばれた「AIの立役者たち」

TIME誌のカバー写真によると、今回選出された「AIの立役者」には、以下の著名なリーダーたちが含まれている模様です。彼らは「互いに並んで、そして時に競い合いながら」AIの発展を牽引してきました。

  • Nvidiaのジェンスン・フアン
  • テスラのイーロン・マスク
  • OpenAIのサム・アルトマン
  • Metaのマーク・ザッカーバーグ
  • AMDのリサ・スー
  • Anthropicのダリオ・アモデイ
  • Google DeepMindのデミス・ハサビス
  • World Labsのフェイフェイ・リー

過去の選出と今年の意義

TIME誌は毎年、ニュースと世界に最も大きな影響を与えた人物を選出しており、昨年はドナルド・トランプ前大統領、その前年にはテイラー・スウィフト氏が選ばれていました。1938年にはアドルフ・ヒトラーが選ばれたこともあります。今年は、特定の個人ではなく「AIの立役者」という集団を選出したことは、AIがもたらす広範な影響と、その進化に関わる複数のプレーヤーの重要性を示唆しています。

情報漏洩の経緯

TIME誌は木曜日の朝に公式発表を行いましたが、カバー写真の画像は、前日の水曜日の夜には予測市場のPolymarketで既にリークされていました。このリークもまた、AIに対する社会的な関心の高さを物語っています。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/11/time-names-architects-of-ai-its-person-of-the-year/