BioticsAI、AI搭載胎児超音波製品でFDA承認を獲得 — 医療格差解消へ

画期的なAI技術がFDA承認

2023年のTechCrunch Disrupt Battlefieldで優勝したBioticsAIが、AIを搭載した胎児超音波製品で米国食品医薬品局(FDA)の承認を獲得したと発表しました。この画期的なAIソフトウェアは、超音波画像から胎児の異常を検出するのに役立ち、医療現場に大きな変化をもたらすことが期待されています。

創業者の強い思い

BioticsAIの創業者兼CEOであるロビー・ブスタミ氏は、母、叔母、叔父が産科医という家庭で育ち、幼い頃から病院で多くの時間を過ごしました。米国における妊産婦の転帰の悪さ、特に黒人女性が高い死亡率に直面している現状を目の当たりにし、この問題の解決を使命としています。ブスタミ氏は、「超音波検査は妊娠経過観察の要となっているが、画像の質の低さが誤診につながる可能性がある」と指摘しています。

AIがもたらす医療の質向上

BioticsAIの技術は、コンピュータービジョンAIを活用し、胎児超音波の品質評価、解剖学的完全性、自動レポート作成、そして臨床ワークフローへのシームレスな統合をサポートします。ブスタミ氏は、「この技術が米国の妊産婦医療の質の向上に貢献することを願っている」と語っています。

実世界での信頼性を追求

ブスタミ氏によると、AIモデルの構築自体は最も困難な部分ではなかったといいます。彼らのAIは数十万件の多様な超音波データセットで訓練されています。真の課題は、特に悲劇的な結果のリスクが最も高い集団において、実世界で技術が確実に機能することを保証することでした。彼は、「医療格差が明確に存在する環境において、理想的なケースだけでなく、患者のサブグループ全体で一貫した性能を示すことが極めて重要だった」と強調しています。

FDA承認までの道のり

FDAの承認プロセスには3年近くを要し、製品のテストと検証が行われました。この経験を通じて、ブスタミ氏と彼のチームは、エンジニアリング、製品、臨床、規制関連の作業が最初から緊密に連携することの重要性を痛感しました。「製品設計、臨床検証、規制経路を順次ではなく、同時に進めることで、迅速な動きが可能になった」とブスタミ氏は述べています。

今後の展望

FDAの承認を得た今、BioticsAIは全米の様々な医療システムへの展開を加速させる計画です。さらに、胎児医療と生殖医療向けの機能追加も視野に入れています。ブスタミ氏は、「流通と臨床的影響力の両方を拡大しつつ、技術の力を深め続ける準備が整っている」と今後の抱負を語りました。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/19/biotics-ai-battlefield-2023-gains-fda-approval-for-its-ai-powered-fetal-ultrasound-product/