SGLangがRadixArkとして独立、AI推論最適化市場で高評価
AIモデルの高速化に貢献する人気のオープンソースツール「SGLang」が、RadixArkとして独立した商業スタートアップとなり、4億ドルの評価額を獲得したと報じられました。今回のスピンアウトは、アクセル(Accel)が主導するラウンドによるもので、AIインフラ市場における推論最適化の重要性が改めて浮き彫りになりました。
RadixArkの使命とリーダーシップ
2023年にUCバークレーのイオン・ストイカ氏の研究室でSGLangとして誕生したRadixArkは、AIモデルが同じハードウェア上でより速く、より効率的に動作することを可能にする推論処理の最適化に焦点を当てています。SGLangの主要貢献者であり、元xAIのエンジニアであるYing Sheng氏が、RadixArkの共同創設者兼CEOに就任しました。彼女は以前、Databricksで研究科学者として活躍していました。
急成長する推論最適化市場と競合の動向
推論最適化は、AIサービスにおけるサーバーコストの大きな部分を占めるため、その効率化は即座に莫大なコスト削減に繋がります。この分野では、SGLangと同様にイオン・ストイカ氏の研究室から生まれた別の成熟したプロジェクト「vLLM」もスタートアップへと移行しており、10億ドル規模の資金調達に向けてアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)が投資を主導しているとの情報もあります。
RadixArkの今後の展開と収益モデル
RadixArkは、今後もSGLangをオープンソースのAIモデルエンジンとして開発を続ける一方で、強化学習用の特殊なフレームワーク「Miles」の構築も進めています。同社のツールの多くは引き続き無料で提供されますが、ホスティングサービスの有料化を開始し、収益化を図る方針です。
AIインフラ市場における資金調達の活発化
最近数ヶ月間、開発者向けの推論インフラを提供するスタートアップへの資金流入が急増しており、この分野への関心の高さを示しています。その例として、以下のような動きがあります:
- Basetenが50億ドルの評価額で3億ドルを調達。
- 競合のFireworks AIが40億ドルの評価額で2.5億ドルを調達。
これらの動きは、AIの推論レイヤーが引き続き極めて重要であることを強調しています。
