Tiger Global、MicrosoftがWalmart傘下PhonePeのIPOで完全撤退へ

主要投資家がPhonePeから撤退

ウォルマート傘下のインド決済スタートアップPhonePeが新規株式公開(IPO)に向けて目論見書を更新し、Tiger GlobalとMicrosoftが保有する全株式を売却して完全に撤退する意向を明らかにしました。これは、グローバル投資家がインドの急成長するテック企業からの利益確定を進める一例として注目されています。

IPOの詳細と株式売却の内訳

PhonePeが水曜日に更新したIPO目論見書によると、合計5,066万株が売却される予定です。Tiger GlobalとMicrosoftはそれぞれ保有する全株式を放出し、一方で筆頭株主であるウォルマートは、支配的株式を維持しつつ最大4,590万株(約9%)を売却する方針です。創業者による株式売却は行われず、既存投資家による流動化が主導する形となります。

企業評価と資金調達目標

PhonePeは、2023年1月の資金調達ラウンドで約120億ドルの評価を受けていました。今回のIPOでは、市場価値約150億ドルを目指し、最大15億ドルの資金調達が見込まれています

PhonePeの軌跡と市場での地位

2015年にSameer Nigam、Rahul Chari、Burzin Engineerによって設立されたPhonePeは、その1年後にeコマース大手Flipkartに買収されました。その後、2020年12月にFlipkartからの部分的なスピンオフを経て、2022年12月には完全に分離し、ウォルマートが主要株主として残りました。

同社は当初デジタル決済から事業を開始しましたが、現在では証券取引、投資信託、さらにはGoogle Playストアの代替となるAndroidアプリストアまで事業を拡大しています。PhonePeは、インドのデジタル決済市場において最大のプレーヤーであり、特にUPI(Unified Payments Interface)エコシステムでは、Google Payを上回る取引量を誇っています。2025年12月には、約98.1億件の取引を処理し、その総額は約13.6兆ルピー(約1,486億ドル)に達しました。

財務実績

2025年9月までの6ヶ月間において、PhonePeの営業収益は前年同期比22%増の391.9億ルピー(約4億2,779万ドル)となりました。一方で、損失は120.3億ルピー(約1億3,134万ドル)から144.4億ルピー(約1億5,770万ドル)に拡大しています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/22/tiger-global-microsoft-to-fully-exit-walmart-backed-phonepe-via-its-ipo/