英国からのポルノハブアクセス制限
Pornhubの親会社Ayloは、2026年2月2日より英国でのサービスアクセスを制限すると発表しました。この決定は、英国の「オンライン安全法(Online Safety Act, OSA)」による成人コンテンツに対する年齢確認義務化を巡るものです。Ayloは、この法律が未成年者保護の目的を達成しておらず、ユーザーのプライバシーを危険に晒していると主張しています。
オンライン安全法と年齢確認の義務化
英国のオンライン安全法は、ポルノコンテンツを含むウェブサイトに対し、未成年者へのアクセスを防ぐための厳格な年齢確認措置を義務付けています。この法律は、オンライン上の安全性を高めることを目的としており、要件を満たさないサイトには罰金が科される可能性があります。Pornhubを含むAylo傘下のサイトはこれまでOSAに準拠してきましたが、今回のアクセス制限という強硬な措置に踏み切りました。
Ayloの主張と規制当局Ofcomの反論
Ayloは声明で、OSA導入後6ヶ月が経過しても、法律の「未成年者の成人コンテンツへのアクセスを制限するという明確な意図」が達成されておらず、むしろ「トラフィックが規制されていないインターネットの暗い領域へと diverted されている」と主張しています。さらに、「この枠組みが英国市民のプライバシーと個人データを危険に晒している」との懸念を表明しました。しかし、英国の規制当局OfcomはAyloの見解に反論。「ポルノサービスは、法で定められたユーザー保護のための年齢確認を行うか、英国でのサイトアクセスをブロックするかの選択肢がある」と述べ、業界に対しデバイスレベルでの技術的解決策の開発を促しています。
年齢確認技術とプライバシーの課題
世界中で導入が進む年齢確認技術は、そのプライバシーへの影響から大きな議論の的となっています。プライバシー擁護派は、クラウドベースの年齢確認方法が「機密性の高い大量のデータを収集し、成人利用者のプライバシーを侵害する」と指摘しています。Aylo自身も、過去にウェブおよびモバイル分析プロバイダーMixpanelでのデータ侵害によりPornhub Premiumユーザーのメールアドレスや視聴履歴などが流出した経験があり、データ漏洩の脅威を現実的なものと捉えています。Ayloは、米国の一部の州で年齢確認が義務付けられた際にも同様の理由でサービスをブロックしており、今回の英国での対応もこれと一貫しています。
法施行と業界の動向
Ofcomは、不遵守のポルノサイトに対して「80以上のサイトに対する調査を開始し、あるプロバイダーに100万ポンドの罰金を科した」と述べ、厳しい姿勢で法を施行していることを強調しました。この出来事は、オンラインコンテンツの安全性とユーザープライバシーのバランスを巡る国際的な議論の一環として、今後の動向が注目されます。
