研究主導型AIの旗手「Flapping Airplanes」が1.8億ドル調達、AI開発の新潮流を提示

新興AIラボ「Flapping Airplanes」が大型シード調達

米国時間1月28日水曜日、新たなAI研究ラボ「Flapping Airplanes」が設立を発表し、Google Ventures、Sequoia、Indexといった著名ベンチャーキャピタルから1億8,000万ドルのシード資金を調達しました。この新興企業は、大規模モデルの訓練においてより少ないデータで効率的に学習する手法の確立を目指しており、その革新的なアプローチが注目を集めています。

スケーリングから研究へのパラダイムシフト

Flapping AirplanesがAI業界に与える影響は、その資金調達規模だけにとどまりません。SequoiaのパートナーであるDavid Cahn氏が指摘するように、同社はAI開発における「スケーリング・パラダイム」からの脱却を提唱しています。これまで業界を支配してきたのは、データと計算資源の絶え間ない増強による「スケーリング」アプローチでした。

「スケーリング」と「研究」:二つのアプローチ

Cahn氏は、AIの進化を促す二つの主要なアプローチを以下のように定義しています。

  • スケーリング・パラダイム: 「社会の莫大な資源を、今日のLLM(大規模言語モデル)の規模拡大に惜しみなく投入することで、AGI(汎用人工知能)に到達できる」という考え方です。計算資源を最優先し、1〜2年といった短期的な成果を重視します。
  • 研究パラダイム: 「AGIは2〜3回の研究ブレークスルーの先にある」という考え方に基づき、5〜10年といった長期的な視点での研究に資源を投入します。成功確率は低いかもしれないが、集合的に探索空間を広げるような多様な賭けを行うことを厭いません。

Flapping Airplanesは後者の「研究パラダイム」を追求することで、既存のLLMの限界を超えた、根本的なブレークスルーを目指しています。

AI開発の新たな方向性への期待

現在のAI業界では、多くの企業が計算能力の拡張に注力しています。しかし、Flapping Airplanesのような企業が研究主導のアプローチを取ることで、AI開発の多様性が確保され、これまでとは異なる視点から新たな発見が生まれる可能性が高まります。彼らの挑戦は、AI技術の未来を形作る上で重要な一石を投じるものとして、今後の動向が注目されます。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/29/flapping-airplanes-and-the-promise-of-research-driven-ai/