Sequoia支援のInsurtech企業Ethos、激戦市場を勝ち抜きナスダック上場

はじめに:Ethos Technologyがナスダックデビュー

保険業界向けソフトウェアを提供するサンフランシスコ拠点のスタートアップ、Ethos Technologyが1月29日木曜日、ナスダック市場に上場しました。2026年に入って初の主要テクノロジー企業のIPOとして注目されており、今年の新規株式公開市場の試金石となる可能性があります。

Ethosの革新的な事業モデル

Ethosは、生命保険販売のためのソフトウェアを提供するフィンテック企業です。彼らのプラットフォームは、以下の3つの側面で機能しています。

  • 消費者:オンラインで10分以内に健康診断なしで保険契約を締結可能。
  • 独立系代理店:10,000以上の代理店がEthosのソフトウェアを利用して保険を販売。
  • 保険会社:Legal & General AmericaやJohn Hancockを含む保険会社が、引受業務や管理サービスにEthosのシステムを活用。

Ethos自体は保険会社ではなく、ライセンスを持つ代理店として販売手数料を得るビジネスモデルです。

激しい競争と成功への道筋

Ethosの共同創設者であるピーター・コリス氏とリンケ・ワン氏は、事業開始当初、Ethosと同様のシリーズA資金調達を受けた生命保険テックスタートアップが8〜9社存在したと語っています。しかし、「時間の経過とともに、それらの大半は方向転換したり、小規模な買収を受けたり、小規模なままだったり、事業を停止したりしました」とコリス氏は説明します。

例えば、Policygeniusは2億5,000万ドル以上を調達しながら2023年にPE支援のZinniaに買収され、Health IQは2億ドル以上を調達したにもかかわらず同年に破産しました。4億ドル以上のベンチャーキャピタルを調達したEthosも、同様の運命をたどる可能性がありました。

しかし、同社は2022年に安価な資金調達の時代が終わりを迎える中で、収益性の達成に焦点を絞ることでこれを乗り越えました。コリス氏は、「継続的な資金調達環境がどうなるかわからない状況で、我々は収益性を確保することに真剣に取り組みました」と述べています。この財務規律が功を奏し、同社は2023年半ばまでに黒字化を達成。それ以降も、前年比50%以上の収益成長率を維持しています。

2025年9月30日までの9ヶ月間で、Ethosは約2億7,800万ドルの収益と、約4,660万ドルの純利益を上げています。

IPOの詳細と市場の評価

Ethosは今回のIPOで、1株19ドルで1,050万株を売却し、約2億ドルを調達しました。ティッカーシンボルは「LIFE」です。しかし、初日の終値はIPO価格を11%下回る16.85ドルとなりました。

同社は上場初日を約11億ドルの時価総額で終えましたが、これは2021年7月にソフトバンク・ビジョン・ファンド2が主導した最後のプライベートラウンドで評価された27億ドルを大幅に下回るものです。

上場の背景と今後の展望

コリス氏は、EthosがIPOに踏み切った理由について、潜在的なパートナーや顧客に対する「追加的な信頼と信用」をもたらすことが大きな部分を占めると語っています。多くの大手保険会社が100年以上の歴史を持つ中で、公開企業であることは同社の永続性をアピールする上で重要だと説明しています。

Ethosの主要な外部株主には、Sequoia、Accel、Googleのベンチャー部門GV、SoftBankの他、General CatalystやHeroic Venturesといった著名な企業が含まれます。SequoiaとAccelは今回のIPOで株式を売却していません。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/29/how-sequoia-backed-ethos-reached-the-public-market-while-rivals-fell-short/