ChatGPT、広告導入へ
OpenAIは、ChatGPTの無料および「Go」サブスクリプションプランにおいて、米国で広告のテスト導入を開始しました。月額8ドルの「Go」プランは1月中旬に世界中で導入されており、この動きは同社の収益化戦略の一環と見られています。一方、Plus、Pro、Business、Enterprise、Educationといった上位の有料プランのユーザーは、広告表示の対象外となります。
OpenAIの主張と目的
OpenAIは、広告導入に対するユーザーの懸念を払拭しようと努めています。同社はブログ投稿で、「広告がChatGPTの回答に影響を与えることはなく、皆様とChatGPTとの会話は広告主からプライベートに保たれます」と述べています。その目的は、「より強力なChatGPT機能への広範なアクセスをサポートし、重要な個人的なタスクでChatGPTがユーザーから寄せられる信頼を維持すること」にあるとしています。
競合Anthropicとの攻防
この広告導入の動きは、競合他社からの批判も招いています。特に、ライバルであるAnthropicは、先日開催されたスーパーボウルで、AIチャットボットに不適切に統合された広告がユーザー体験を阻害する様子を揶揄するCMを放映しました。これに対し、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、AnthropicのCMを「不誠実」かつ「権威主義的な企業」と厳しく批判し、両社間の競争が激化していることを示唆しました。
ユーザーと批評家の懸念
消費者はこれまで、AIの応答に広告が混入することに抵抗感を示してきました。昨年後半には、OpenAIがテストしたアプリの提案が「不要な広告」のように見えたことで反発を招いた経緯があります。批評家からは、広告がChatGPTの回答に影響を与える可能性があるとの懸念の声が上がっていますが、OpenAIはこれを否定し、広告は「あなたにとって最も役立つものに基づいて最適化される」と強調しています。また、広告は常にスポンサー付きであることが明確に表示され、オーガニックなコンテンツとは分離されるとのことです。
広告配信の仕組みとプライバシー保護
OpenAIは、ユーザーの会話の主題、過去のチャット、以前の広告インタラクションに基づいて広告をマッチングさせるテストを行っています。例えば、レシピを調べているユーザーには、食料品配送サービスやミールキットの広告が表示される可能性があります。OpenAIは、広告主がユーザーデータにアクセスすることはなく、ビュー数やクリック数といった集計情報のみが提供されると説明しています。ユーザーは、広告インタラクションの履歴を閲覧・削除できるほか、広告の非表示、フィードバックの共有、広告表示の理由確認、広告パーソナライゼーション設定の管理が可能です。また、18歳未満のユーザーや、健康、政治、メンタルヘルスといった敏感なトピックの近くには広告が表示されないよう配慮されています。
元記事: https://techcrunch.com/2026/02/09/chatgpt-rolls-out-ads/
