MrBeastの会社がZ世代向けフィンテックアプリ「Step」を買収

概要

人気YouTuberMrBeastことジミー・ドナルドソン氏の会社であるBeast Industriesが、Z世代に特化した金融サービスアプリ「Step」を買収したと発表しました。この買収は、MrBeast氏が若年層への金融教育提供という自身のビジョンを拡大する動きとして注目されています。

「Step」について

Stepは、これまでに5億ドルの資金を調達し、700万人以上のユーザーを抱える急成長中のフィンテック企業です。若者がクレジット構築、貯蓄、投資といった金融スキルを身につけるのを支援するサービスを提供しています。同社はこれまで、著名人投資家やベンチャーキャピタルから支援を受けていました。

  • Charli D’Amelio
  • Will Smith
  • The Chainsmokers
  • Stephen Curry

また、General Catalyst、Coatue、そして決済企業Stripeなどのベンチャーキャピタルも投資を行っています。

MrBeastの戦略とビジョン

YouTubeで4億6,600万人以上のチャンネル登録者数を持つMrBeast氏は、その活動範囲を動画制作に留めず、多角的な事業展開を進めています。今回のStep買収は、彼が若年層に「自身が育った頃にはなかった金融基盤」を提供したいという強い願いから来ています。MrBeast氏は自身のX(旧Twitter)で以下のように述べています。
「私が育った頃、投資、信用構築、お金の管理について誰も教えてくれませんでした。だからこそ、私たちはStepと協力します!何百万もの若者に、私が持てなかった金融基盤を与えたい。」

Beast Industriesの多角化戦略

Beast Industriesの事業は、YouTubeの広告収入に大きく依存しているわけではありません。実際、広告収入の多くはコンテンツ制作に再投資されています。同社の最大の収益源はチョコレートブランド「Feastables」であり、Bloombergが報じたリーク文書によると、これはMrBeastのYouTubeチャンネルやPrime Video番組「Beast Games」よりも収益性が高いとされています。一方で、LunchlyやMrBeast Burgerといった他の事業は苦戦を強いられてきました。今回の買収は、以前リークされた事業計画書においても、フィンテック分野への関心が示されていたことからも、戦略的な動きであることが伺えます。また、同社はRyan Reynolds氏のMint Mobileに似た低コストの携帯電話プラン、モバイル仮想ネットワーク事業者(MVNO)の立ち上げにも関心があるとも報じられています。

今後の展望

Stepの創業者兼CEOであるCJ MacDonald氏は、今回の買収について声明で次のように述べています。「この買収が私たちのプラットフォームを増幅させ、Stepの顧客により画期的な製品をもたらすことに興奮しています。」この提携は、Z世代の金融リテラシー向上と、新たな金融サービスの提供において大きな影響を与えることが期待されます。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/09/mrbeasts-company-buys-gen-z-focused-fintech-app-step/