米軍の新型ICBMが試験飛行に向け準備完了、しかし配備場所は未定

アメリカ空軍の新しい哨兵(Sentinel)大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、2024年の初度試験飛行に向けて順調に進んでいると、軍事当局者がこの週末に確認しました。しかし、数百基の新たなミサイル坑道が完成する見込みやコスト、各Sentinelミサイルに搭載される核弾頭数などについて具体的な情報はまだ明らかになっていません。

新型ICBMの概要

LGM-35A Sentinelは、1970年から運用されているMinuteman IIIを置き換える予定で、最初の新ミサイルが2030年代初頭に運用可能になる見込みです。しかし、その完全な配備と450基以上の強化された地下坑道の建設にはそれ以上時間がかかるでしょう。

経費増加とNunn-McCurdy条項

2年前、空軍はSentinelプログラムの予算が777億ドルから1410億ドルに増額したことを発表しました。これは「Nunn-McCurdy条項」に基づくもので、防衛計画が大幅にオーバーブジェットになるとレビューを義務付ける立法です。

2024年には、国防総省はSentinelプログラムが国家安全保障にとって不可欠であるため、中止の可能性はないと判断しました。「ミノットマンから可能な限り最大限の能力を得ました」と、空軍グローバルストライクコマンドのジェネラル・スティーブン「S.L.」デイビス氏は述べています。

新坑道建設と既存ミサイルの維持

新しい坑道建設には、コロラド州、モンタナ州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、ワイオミング州に数百基の新たな穴を掘る計画があります。また、24基の新前進発射センターと3つの中央翼司令部が設けられ、5000マイル以上の光ファイバーネットワークで接続されます。

既存のミノートマンIII坑道をSentinel用に改装する計画は、時間がかかりすぎるため断念されました。代わりに新坑道建設が進められ、Minuteman IIIは2050年まで運用可能となる可能性があります。

MIRV搭載の可能性

2010年にアメリカとロシア間で締結された「新しいSTART」核軍縮条約は先月期限切れとなり、Sentinelミサイルに複数の弾頭を装備する可能性が出てきました。

ICBMの必要性について

一部の戦略家たちは、現代において陸上配備型ICBMが必要かどうか疑問視しています。しかし、政策決定者はその重要性を理解しており、Sentinelプログラムは過去3つの大統領政権から支持されています。


元記事: https://arstechnica.com/space/2026/02/the-air-forces-new-icbm-is-nearly-ready-to-fly-but-theres-nowhere-to-put-them/