iPhone Air、中国市場へ – eSIM規制の壁を越え発売へ

中国市場への参入

Appleの最新スマートフォン、iPhone Airが今週、ついに中国市場に投入されます。Appleのティム・クックCEOは、中国訪問中にWeiboで、今週金曜日から予約注文を開始すると発表しました。当初、iPhone Airの中国での発売は、デバイスのeSIM要件に関連する規制上の問題により延期されていました。

eSIMの課題と解決

iPhone Airは、厚さわずか5.6mmという薄さを実現するため、物理的なSIMスロットを廃止し、eSIMのみでの運用に限定されています。これは世界中で広く採用されている技術ですが、中国ではこれまでキャリアがiPhone向けeSIMを伝統的にサポートしてこなかったため、大きな課題となっていました。

しかし、Appleは、中国の3大国有通信事業者であるChina Unicom、China Mobile、China TelecomがeSIMサポートを提供すると表明しました。具体的な時期は規制当局の承認次第とされていますが、今回の発表はこれらの問題が解決に向かっていることを示唆しています。この規制承認は、ユーザーデータの取り扱いや本人確認といったセキュリティ面での合意が含まれる可能性があり、今後の動向が注目されます。

製品概要と価格

iPhone Airは、その革新的な薄型デザインが特徴です。中国での価格は7,999元からとなっており、10月17日(金)に予約注文が開始され、10月22日(水)に発売されます。すでにグローバルで発売されているiPhone 17、17 Pro、17 Pro Maxとは異なり、iPhone Airは中国市場での発売が遅れていました。

今後の展望

iPhone Airの中国市場投入は、同国におけるeSIM技術の普及を加速させる可能性があります。これまで物理SIMに依存してきた中国のモバイル通信環境において、eSIMのみのデバイスが受け入れられるか、そして通信事業者がいかにスムーズなeSIMサービスを提供できるかが、今後の成功の鍵となるでしょう。セキュリティと利便性のバランスがどのように取られるか、引き続き注視が必要です。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/13/iphone-air-to-launch-in-china-this-week/