Instagramが10代限定のカスタムアイコン機能を発表
Instagramは、一部のユーザーから不満の声が上がる中、10代のユーザー向けにカスタムアイコン機能の提供を開始しました。この新機能により、10代のユーザーはInstagramアプリのアイコンを、ネオン、クリアガラス、炎、花、グリーンスライムなど、様々なデザインに変更できるようになります。このオプションは、アプリを開いた後、ホームフィード上部にあるInstagramロゴをタップすることでアクセス可能です。
大人ユーザーからの反発と機能の背景
この発表に対し、X(旧Twitter)では多くの大人ユーザーから「なぜ10代限定なのか」という不満の声が上がっています。大人ユーザーもホーム画面のカスタマイズを望んでおり、一部からはSnapchat(有料サブスクリプションでアイコン変更可能)を追随しているとの指摘や、「MySpaceのような懐かしさを感じる」といった意見も聞かれました。
Instagramがこの機能を10代に限定した背景には、2024年に導入された「ティーンアカウント」の保護機能があります。ティーンアカウントは、未成年者向けのコンテンツをPG-13に制限するなど、追加の制限と保護機能を備えています。さらに、Instagramは今年初めからAI技術を活用し、年齢を偽って登録した10代ユーザーを特定し、より制限されたティーンアカウントに登録する取り組みを進めています。
「アメとムチ」戦略とセキュリティへの影響
カスタムアイコン機能は、Instagramが10代ユーザーをティーンアカウントに誘導するための「アメ」として機能していると見られています。これにより、同社は「スティック(罰則)」ではなく「アメ(報酬)」を使って、ティーンアカウントをより魅力的に見せようとしています。
この年齢制限とAIによる年齢確認の導入は、未成年ユーザーの安全とプライバシー保護を強化する一方で、AI技術の精度や、年齢による機能制限の公平性について議論を呼ぶ可能性があります。特に、AIによる年齢確認は、誤認識のリスクや、ユーザーデータの取り扱いに関するセキュリティ上の懸念も伴います。
ホーム画面カスタマイズのトレンド
若年層がカスタマイズオプションのターゲットとなるのは理にかなっています。2020年のiOS 14のリリースでウィジェットが導入されて以来、iPhoneのホーム画面カスタマイズは大きな関心を集めてきました。Appleもアプリのショートカット機能の改善や、iOS 18および26での着色アイコンの導入により、カスタマイズプロセスを簡素化しています。Androidユーザーは以前から同様のカスタマイズオプションを利用できましたが、米国の10代の大多数はiPhoneを使用しています。
元記事: https://techcrunch.com/2025/10/22/instagram-rolls-out-custom-icons-but-only-for-teens/