Threadsが「ゴースト投稿」機能を導入
MetaのX競合サービスであるThreadsは、投稿が24時間後に自動的にアーカイブされる新機能「ゴースト投稿」を発表しました。この機能は、4億人以上の月間ユーザーが、より気軽にコンテンツを共有し、会話に参加することを目的としています。
「ゴースト投稿」の仕組み
ユーザーはモバイルデバイスの作成画面に表示される新しい「ゴースト」アイコンを切り替えることで、ゴースト投稿を作成できます。投稿が公開されると、他のコンテンツと区別するために、タイムライン上では点線の会話バブルで囲まれて表示されます。
他のユーザーはデスクトップおよびモバイルデバイスの両方からゴースト投稿に返信できますが、これらの返信は投稿者のDM(ダイレクトメッセージ)に直接送信され、タイムラインには表示されません。投稿の下には、他のユーザーがゴースト投稿に「いいね」をしたり返信したりしたことを示すスマイリーフェイスのアイコンが表示されますが、実際の「いいね」の数や返信したユーザー、エンゲージメントの詳細は投稿者のみが確認できます。
24時間後、ゴースト投稿はタイムラインから消滅しますが、元の投稿者はメイン設定メニューの「アーカイブ済み」セクションから引き続きアクセスできます。
機能導入の背景と目的
MetaはTechCrunchに対し、この機能がフィード内での低リスクな共有を促進するために設計されたと語っています。この追加機能は、ユーザーが手動で大量のツイートを削除する手間をかけずに、サードパーティの有料サービスに頼る必要があったElon MuskのXに対し、Threadsが新たな挑戦を仕掛ける手段となる可能性があります。
過去には、X(旧Twitter)が2020年に「Fleets」という同様の消える投稿機能を実験しましたが、翌年には採用不足を理由に撤回されました。しかし、MetaはInstagramやFacebookのストーリーズで消えるコンテンツが成功していることから、この分野に依然として可能性を見出しています。Threadsでは、ユーザーがフィルターをかけない考えを共有したり、ライブスレッドに参加したり、実験的なコンテンツを試したりすることを奨励すると期待されています。
Threadsの継続的な進化
Threadsは2023年7月のローンチ以来、急速な機能改善を続けています。カスタムフィード、DM機能、Mastodonなどのオープンなソーシャルネットワークと連携するフェディバース共有、そして最近では最大10,000文字のテキスト添付、ネタバレを隠すツール、興味に基づくコミュニティの立ち上げなど、様々な新機能が展開されています。今回の「ゴースト投稿」も、ユーザーエンゲージメントを高め、プラットフォームの多様性を広げるための戦略の一環と言えるでしょう。
