Diaブラウザ、Arcの成功機能を継承
AIウェブブラウザ「Dia」が、先行するブラウザ「Arc」の「最大のヒット機能」を統合し、ユーザーエクスペリエンスの向上を図っています。The Browser Companyの創設者であるジョシュ・ミラー氏は、DiaがサイドバーモードなどのArcの主要機能を、AIネイティブなメモリやエージェント機能と組み合わせることを確認しました。
Arcの教訓とDiaの進化
Arcは、その革新性にもかかわらず、多くのユーザーにとって複雑すぎたという課題を抱えていました。ミラー氏は、Arcが「あまりにも多くの新しい学習事項があり、その見返りが少なすぎた」と認めています。しかし、この経験は、どのブラウザ機能がユーザーに響くかについての貴重な洞察をDiaにもたらしました。
ミラー氏によると、Diaのアーキテクチャは、AI、速度、そして特にセキュリティの面で大幅に改善されています。これは、現代のブラウザに求められる重要な要素であり、Diaが競争優位性を持つ可能性を示唆しています。
Diaに導入された新機能
Diaはすでに、Arcの「ヒット機能」のいくつかを導入しています。これには以下のものが含まれます。
- フォーカスモード
 - 垂直タブ
 - ピン留めタブ(グリッド表示)
 - Google Meetのピクチャーインピクチャー機能
 - カスタムキーボードショートカット
 
さらに、Arcの「Spaces」(独自のピン留めタブ、お気に入り、テーマ、履歴、Cookieを持つ独立したブラウジングエリア)のDiaへの移行も検討されており、ピン留めタブのテストも進行中です。Diaは、より少ない「肥大化」と、メモリやエージェント機能のためのAIネイティブなアプローチを目指しています。
Atlassian買収後の展望
The Browser CompanyはAtlassianに6億1000万ドルで買収された後も独立して運営されており、これによりDiaブラウザにさらに多くの「ブラウザの基本機能」(Arcの人気機能)を追加できるとミラー氏は述べています。また、DiaはAtlassianのJiraやLinearなどのアプリとのより深い統合も開発中です。
