Xのセキュリティキー移行で問題発生
イーロン・マスク氏が所有するソーシャルメディアプラットフォーム「X」で、二段階認証のセキュリティキー移行プロセスに不具合が発生し、多くのユーザーがアカウントから締め出される事態に陥っています。報告によると、ユーザーは無限ループに陥ったり、エラーメッセージが表示されたりして、ログインできない状況が続いています。
ユーザーがアカウントから締め出される事態に
この問題は、Xが義務付けた二段階認証の変更に起因しています。特に、パスキーやYubikeyなどのハードウェアセキュリティキーを利用しているユーザーが影響を受けています。認証アプリを使用しているユーザーは影響を受けていません。
Xは10月24日、パスキーやセキュリティキーを使用しているユーザーに対し、旧ドメイン「twitter.com」から新ドメイン「x.com」への再登録を要請しました。これは、2024年5月に完了した「twitter.com」ドメインの廃止に伴う措置でした。
移行の背景と問題点
しかし、パスキーやセキュリティキーは旧ドメイン「twitter.com」にデジタル的に紐付けられているため、新ドメイン「x.com」に直接移行することができませんでした。このため、ユーザーは手動で登録を解除し、新しい「x.com」ドメインで再登録する必要がありました。
Xは、11月10日以降、再登録を行わないか、別の二段階認証方法を選択しないユーザーはアカウントがロックされると警告していました。しかし、期限が過ぎた現在、多くのユーザーがアカウントからロックアウトされ、パスキーやセキュリティキーの再登録ができないと報告しています。エラーメッセージが表示されたり、無限ループに陥ったりするケースが多発しているとのことです。
Xとイーロン・マスク氏の現状
この問題は、イーロン・マスク氏が旧Twitterを440億ドルで買収して以来、Xを悩ませている最新の課題です。マスク氏の指揮下で、同社は大規模な人員削減や数々の論争を経験してきました。
Xはこの件に関するコメント要請に応じていませんが、マスク氏自身は通常通り投稿を続けており、この変更による影響は受けていないようです。
