Netflix、モバイルからのキャスト機能を大幅制限 – 一部ユーザーに影響

Netflix、モバイルからのキャスト機能を大幅制限

ストリーミング大手Netflixは、モバイルデバイスからテレビへのコンテンツキャスト機能をほとんどのテレビおよびストリーミングデバイスでサポートしないと発表しました。これはNetflixのヘルプページが更新されたことで明らかになり、Android Authorityが最初に報じました。

Netflixはユーザーに対し、テレビ付属のリモコンを使用して直接Netflixを操作するよう案内しています。この変更は過去数週間のうちに実施されたとみられており、Redditユーザーからは「何の警告もなく11月10日に機能が削除された」との報告が上がっています。また、古いバージョンのNetflixアプリではキャストが可能であったにもかかわらず、アプリがアップデートされた後にこのオプションが利用できなくなったケースも確認されています。

対象となるユーザーとデバイス

Netflixのサポートページによると、キャスト機能が引き続き利用できるのは、以下の条件を満たすユーザーに限られます。

  • 高価格帯の広告なしプラン(月額17.99ドルから)の加入者
  • 古いChromecastデバイス、またはGoogle Castをネイティブでサポートするテレビを使用している場合

一方で、月額7.99ドルの広告付きプランのNetflixユーザーは、レガシーなChromecastデバイスを所有していても、モバイルからのキャストは不可能となります。この変更により、特に広告付きプランの利用者は、手軽に大画面でコンテンツを楽しむ方法が大きく制限されることになります。

背景と過去の事例

今回のキャスト機能変更について、Netflixのサポートページでは具体的な理由は説明されていません。Netflixは過去にも同様の機能制限を行っており、2019年にはAirPlayのサポートを終了しています。当時の理由としてNetflixは、「視聴品質の基準を満たすため」と説明していました。

今回の変更も、Netflixが提供する視聴体験の品質管理や、特定のデバイスエコシステムへの誘導を意図している可能性も考えられます。The VergeはNetflixにコメントを求めていますが、現時点では回答は得られていません。

今後の動向

今回の変更は多くのユーザーの利便性に影響を与えるため、今後のNetflixの公式発表や対応が注目されます。ユーザーからの反響によっては、さらなる動きがあるかもしれません。


元記事: https://www.theverge.com/news/834655/netflix-phone-casting-chromecast-support-killed